映画版が待ちきれない!漫画もドラマもドハマりした『みんな!エスパーだよ!』のネタバレ感想

映画版が待ちきれない!漫画もドラマもドハマりした『みんな!エスパーだよ!』のネタバレ感想

※この記事は映画を観る前に書いたものです。鑑賞後のネタバレ感想はセクシー女優てんこ盛り! 劇場版『みんな!エスパーだよ!』のネタバレ感想に書いています。

『デトロイト・メタル・シティ』で知られる若杉公徳作の『みんな!エスパーだよ!』が、ドラマのヒットを受けて映画化するぞ。 映画『みんな!エスパーだよ!』公式サイト

あらすじ:大分県野津町(ドラマ版では愛知県東三河)に住む高校生・嘉郎は、突然テレパシー能力を持つ超能力者となる。その町には彼以外にも超能力を持つ人々が住むことを知る嘉郎だったが、この力を「社会の為、人の為に使いたい」と思う嘉郎に対し、その超能力者たちのほとんどは残念な変態で「自分の欲望」のために使っていたのだった。 そんな彼らの元に、本当に危険な「敵」が姿を現し、超能力を使った残虐な事件を起こすようになる。嘉郎は仲間たちと共に敵の凶行を止めるため、超能力者同士の戦いに挑むことになる。

この作品、実はまったく知らなかったのだが、映画の告知CMが不自然な程パン◯ラシーンのオンパレードで度肝を抜かれた。期せずGWの予定が消滅したこともあり、不思議なテンションに駆られてほぼ1日でドラマも原作も制覇(Amazonプライムビデオで鑑賞可能

原作とドラマの違いと魅力

原作は6巻まで発売中。一方、ドラマ版は2013年4月から7月までテレビ東京で放送され、先日はAKBの北原里英や橋本マナミを加えた番外編の『~エスパー、都へ行く~』も放送された。コメディを織り交ぜつつもシリアスにSF話が展開していく原作に対し、ドラマ版はただただコメディとパンチ◯。最終話は、賛否が真っ二つに分かれそうな尻つぼみで「は??」と思った人も多いのでは。

両作の差を事細かに挙げていくとキリがないのだが、最も注目したいのは、「浅見紗英」「輝さん」「平野美由紀」の3人の違いと役割である。

浅見紗英の存在意義

浅見紗英浅見紗英/真野恵里菜
出典:1巻1話「感応」出典:公式サイト

超能力研究者の父を持つ浅見紗英は、嘉郎が片思いするヒロインの一人。父の都合で東京から田舎への引越を余儀なくされたせいで毎日イライラ気味だ。可愛い外見とは裏腹に、心の中ではドス黒いことを考えている。

ドラマ版の紗英の役割は、嘉郎にとってのモチベーションに過ぎない。「僕の超能力で世界を救う!」なんて言っているが、本当は彼女に認めてもらいたいだけ。事実、最終話で「エスパーチームの存続」について決を求められたとき、嘉郎は「浅見さんがいない(東京に帰った)し、もうどうでもいいわ」と投げやりだった。

番外編の『~エスパー、都へ行く~』では、紗英の「(ライブのチケットがとれないから)助けて」というメールをもらっただけで東京にすっ飛んで行く程の惚れっぷり。

打って変わって原作の紗英だが、なんと能力者同士の戦いに巻き込まれて首チョンパで死亡する。

紗英の死を機に物語はシリアスな展開へ突入。目の前で愛する女性を殺された嘉郎は、相変わらず頼りないながらも、美由紀たちの手助けを得て見事に実行犯をやっつける。つまり原作の紗英は、嘉郎をはじめ浅見教授に賛同する能力者たちに、自分の使命を覚悟させるという大きな役割を果たすのである。

なお、これは予想だが、嘉郎が「紗英さんが殺される前に戻れれば…」と強く後悔している描写があることから、タイムトラベルのような能力者の協力を得て生き返る可能性もあるのではと見ている。

輝さん≠マキタスポーツ

 輝さん輝さん/マキタスポーツ
出典:1巻1話「感応」出典:公式サイト

私はドラマ→原作の順で見たので、ドラマ版ではあんなに出番のある輝さんが、漫画ではあまり出番がないことに驚いた。これはやはり、輝さん演じるマキタスポーツ氏の力だろう。

「ドラマはマキタスポーツと夏帆で成り立っていた」と言われるくらい、ドラマ版の輝さんはキャラが立っている。どうしようもない童貞エロ親父で、美由紀なんかは痴漢に近いセクハラを受けたりしているのだが、なぜか憎めないかわいい存在。嘉郎をはじめ、エスパー仲間に対する言葉遣いや態度がなんか優しい。

ところで、輝さんにスポットがあたる第8話は、「女を外見だけで判断する」「頭の中セッ◯スしかない」代表例の男として彼が標的になり、敵の女性エスパーに衰弱死させられそうになるだが、あれ輝さんじゃなくてもほとんどの男が引っかかるような……。

お色気ツンデレ爆発の夏帆

美由紀美由紀/夏帆
出典:2巻九話「心と心」出典:公式サイト

嘉郎と同じテレパシーの能力を持つ美由紀。ドラマ版は夏帆が演じている。原作では、嘉郎にキツイ言葉を浴びせながらも密かに恋心を抱き、誰よりも嘉郎を側で支えるツンデレなヒロインだ。しかしドラマ版は紗英がメインヒロインということもあり、どちらかと言えばお色気担当という感じ。だがそのツンデレ度は原作以上で、これが素晴らしく可愛い。

ヤンキー役は初チャレンジだったと語っているが、けだるい表情で上着のポケットに手を突っ込みながら背中を丸めて歩く姿とか、似合う似合う。一部で劣化とか育成失敗wwwとか言われているけれど、同作に出ている夏帆を悪く言う奴は俺が許さん。

ちなみにドラマ版のツンデレハイライトは第10話。悩みに悩んで誘った嘉郎とのデートで、「好きだよ、嘉郎」と心の中で言ったつもりが声に出して言ってしまい、たまらず逃げてしまうシーンだ。今すぐ観てください。

こんなに素晴らしく美由紀を演じた夏帆なのに、先日の番外編には「処女喪失と共に能力を失った」という設定で登場せず。

そして映画版ではなんと降板!新・美由紀役は池田エライザというモデルさんとのこと。

→ 画像・写真 | 池田エライザ、『みんな!エスパーだよ!』ヒロイン抜てき「過激シーンも体当たりで」 1枚目 | ORICON STYLE

別にこの人が嫌なわけではないけど、夏帆の美由紀が見たかった。。。

さいごに

というわけで夏帆は残念だが、映画版が観たくてたまらない。そういえば、オープニング曲もエンディングも曲もドラマのままなのだろうか。どっちもカッコよくて、毎回微妙に違う演出も良かったなぁ。

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