一口にライターといっても、書くジャンルによってさまざまな呼び名があります。
ライターを目指している人ならご存知でしょうが、ここでは基礎知識として、数多あるライターのジャンルとその仕事内容を紹介します。

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文章を主観的に書けるかどうか

執筆依頼の出処に「クライアント(広告主)」がいるかいないかによってライターの立ち位置は大きく変わります。陳腐な例ですが、たとえばグルメ系の記事で、取材したお店の長所を出来レース的に宣伝するのと、長所も短所も含め主観的にレビューするのとではまったく異なりますよね。

コピーライター

クライアント発信で広告文を書く人たちを総称してコピーライターと呼びます。クライアントの意向を汲み取り、商品の魅力を消費者に届けるためさまざま切り口から広告を作り上げていきます。

アイデアが一発で通れば万々歳、しかし実際はそう上手く行かず、クライアントのOKが出るまで何度も練り直します。校了寸前で引っくり返ることもザラ(泣)。クライアントは「神様」ですから、こちらの立ち位置次第では単なるワガママに振り回されることになりますが、そこは腕の見せ所。外注先ではなく、ビジネスパートナーとして信頼を勝ち取り「共に作品を作り上げる」「この人に任せておけば安心」という関係を築きましょう。

なお、「ボディコピー(本文)は得意だけどキャッチコピーは苦手」という人はいても「キャッチは得意だけどボディコピーは苦手」という人は少ないように思えます。相手にささる広告文が上手い人は、キャッチであろうがボデイであろうが上手ということかな?と個人的に思います。

ジャーナリスト・ルポライター

特定のジャンルに精通し、独自の観点から取材・執筆を行うライターさんたちです。クライアントの意向を無視できないコピーライターとは対照的に、依頼がなくても自分で企画して出版社に売り込む人もいます。取材内容を中心に文章を構成する人をルポライターと呼ぶことが多いです(明確な定義がありません)。

オールジャンルか専門ジャンルか

特定の看板を掲げず、さまざまなジャンルの依頼を受ける人もいれば、ある特定のジャンルに特化して書く人もいます。

ライターの肩書をもつ人たちの7割以上はオールジャンルで仕事をしている人たちです。理由は簡単で、そうしないと稼げないからです。実力やコネのないうちは、単価の低い記事でも喜んで!というスタンスで薄利多売しなければなりません。この点はデザイナーも同じだと思います。

会社員ライターは、勤め先がどんなジャンルを請け負っているかによりますが、未経験から就職するならできるだけ幅広いジャンルを取り扱っている会社の方がいいと思います。いろんな案件を経験することで、自分の得手・不得手が浮かび上がりますから。

もちろん、特定のジャンルしか受注していない会社が悪いとはいいません。「そのジャンルしかやらない=それが得意分野」になるからです。管理人はモロ後者のタイプです。

対して、特定のジャンルに特化して書く人たちは、得意分野を冠に付け「○○ライター」と名乗って活動しています。トラベルライターやフードライターなどが有名ですね。あらかじめ活動枠が定められているわけでなく、名乗ったもん勝ちなところがあります。それが仕事として成り立つかは別ですが、あなたの知識が本物なら編集者や業界団体から重宝され、さまざまな依頼が来るようになるでしょう。

以下、比較的メジャーな専門ライターのジャンルをざっと紹介します。

トラベル(旅行)ライター

旅行記事を専門に書くライター。雑誌の特集や旅行ガイドブックなどの仕事がメインになるでしょう。現地で取材して書くこともあれば、取材は編集者が行い、ライターは素材を元に書くこともあります。観光地、食べ物、文化、宿となんだか楽しそうな内容ですが、体力勝負という話も……。

フード(グルメ)ライター

食べ物の記事を専門に書くライター。トラベルライターと同様、雑誌の特集やガイドブックをメインに執筆します。食べ物だけでなく、シェフやオーナーにスポットを当てて書くこともあり、食材はもちろん飲食業界に対する幅広い知識が求められるでしょう。なお、「○○地区のラーメン20選!」などの記事は胃袋との戦いと聞いたことがあります(笑)。

テクニカルライター

工業製品の操作マニュアルや仕様書などを書くライター。一般的な家電から専門的な工業製品まで幅広く、相応の知識がないとスタート地点にも立てません。製品の仕組みを誰にでも理解できるよう書くことが仕事ですから、簡潔・明快かつ正確な文章力と構成力が求められます。

金融ライター

お金に関する話題を専門に書くライター。国家や企業の経済記事から、銀行の金利差、保険の調査など題材は幅広く、金融ライターの中でも得意分野が分かれます。元銀行マンや現役FPなども多く、一朝一夕で手を出せるジャンルではありません。調査好き、比較好きな人に向いているでしょう。

医療ライター

医療または医学について執筆するライター。元医師や元看護師などと業界勤務経験者が多く、国の政策もかかわる分野だけに相当の知識や情報収集力が求められます。筆者も医療分野の片隅で執筆していたことがありますが、勉強漬けの毎日でした。

美容ライター

メイク、ヘア、ファッション、ダイエット、健康等、美容にかかわる記事を執筆するライター。分野柄、女性が圧倒的に多く、ターゲットの世代によって求められる情報が違うことから、長く、自分目線で仕事ができるジャンルかもしれません。筆者はまっっったく経験がなく詳しいことはわからないので、美容ライターさんがいたらお近づきになりたいです(笑)。

カメライター

写真に長け、文章も書ける賢者のようなライターたち。主観性のある記事を書く「ジャーナリスト」を名乗る人たちはカメライターであることも多いです。元カメラマンさんが筆を取り、結果的にカメライターになることも。個人的に憧れの立ち位置ですが、写真が絶望的に下手な僕には逆立ちしたってなれません。

webライター

web媒体専門に文章を書くライター。ホームページ、ブログ、メルマガなどに載せる文章を執筆します。参入障壁が低いことが多く、最近はランサーズなどもあるため、業界未経験の人のデビュー戦にいいかもしれません。ただし単価は低いことが多いです。

ゴーストライター

芸能人などの著名人の書籍や記事の代作をするライター。例の聴覚障害者の作曲家でも話題になりましたね。筆者も経験がありますが、自分の書いた文で著者が脚光が浴びると微妙な気持ちになります。

ほかにも、スポーツライター、映画評論ライター、風俗ライターなどたくさんありますが、キリがないのでこのへんで。

さいごに

オールジャンルと専門ジャンル、どちらを目指すかですが、個人的な理想をいえば専門ジャンルです。もともと「好きを仕事に」していたライターがさらに楽しくなりますからね。ただ一方で、潰しがきかない状態にもなりかねないので、若いうちはオールジャンルで総合力を養い、その過程で得意分野を2、3磨いていくのが良いでしょう。

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