私に適性はあるの?ライターに向いているのはこんな人だと思う

公開日:2014/11/02 更新日:2020/07/14

文章を書くのが好き。上手いかどうかはわからないけど人に褒められたことはある。

だけど文章なんかで食べて行けるの? 日本語が上手い人なんてごまんといるんじゃないの……?

そんな不安に駆られたことのある方、大丈夫です。「文章を書くのが好き」。この時点で第一段階をクリアしています

文章の上手い下手は関係ない

ライターになりたての頃は理解できませんでしたが、今なら声を大にして言えます。

文章力なんて(あまり)関係ありません!

歯切れが悪いですが、なかには修正しようのない人もいるので……。ある程度は書ける人でないと困ります。

しかし、小説家のようなズバ抜けた文章力は必要ありません。もちろん、あるに越したことはないですが、読者の多くは一般的な読解力を持つ人たちなので、シンプルで分かりやすい文章が書ければそれでOKです。

ターゲットにもよりますが、「自分がよく知らない表現や漢字は使わない」ぐらいでもいいです。あなたが知らないことは、たぶん読者もよく知りませんから。

そういえば昔、自称「文章力が高い」というライター志望の方が書いた文章を拝見したのですが、知的(だと思っている)な表現の言い回しや、難解漢字の雨あられのようなシロモノで絶句しました。

少なくとも、コピーライターに求められるものは高度な文章力ではありません。作家を目指すなら必要でしょうね。僕には逆立ちしたってなれそうにないです。あの方々の書く文章は、努力では追いつかないレベルにありますから。

感性豊か・好奇心旺盛な人

文章力よりも大切なのは感性です。すなわち「目の付け所」

物事をいろんな角度から観察できる目があれば、自分だけのオリジナル情報をインプットできます。たとえば、新発売の電化製品を使ってみたとして、皆が皆、同じ感想を述べても面白くありませんが、そこにプラスαの何かを加えられたり、逆の視点で皆の価値観を覆したりすることができれば、情報に価値が生まれます。

あとは、それを自分の言葉に置き換えるだけ(アウトプット)。このときの言葉のセンスは問われますが、練習次第である程度上手くなれるので心配いりません。

情報のインプットは、好奇心旺盛な人なら意識しなくてもできると思います。難しいと感じる人は、とにかく考えるクセを付けましょう。常に思考を巡らせる。気になったら徹底的に調査する。こうした作業が苦手な人は、残念ながら適性がないかもしれません。

調査するのが好きな人

前項の続きですが、ライターという仕事は、文章だけ書いているわけではありません。

執筆は、料理で例えると「調理」や「盛り付け」で、もちろん大切なのですが、企画を考えたり、取材に出かけたり、文献を調べたりと、「素材集め」ほうが実は重要だったりします。この素材集めの時点で失敗すると、美味しい料理なんてできっこありません。経験次第でなんとか形にはなりますが、やっぱり味が薄いんですよね。

下調べは、基本的に非常に面倒くさいものですが、この過程を楽しめるかそうでないかで適性が分かる気がします。

ちなみに僕は、たとえ面倒な調査があっても「これをやっておけばスゴイ記事ができ上がる!」と、完成後を想像してやる気が湧くタイプです。

世の中の流れに敏感な人

ジャンルにとらわれず、世の中の流行りにアンテナを張り巡らせている人は、適性があると思います。前項で述べた「好奇心旺盛な人」にもつながりますね。

ただし、別に最先端の流行を追う必要はないです。(現に僕は疎いほうです……)。浅く広く、さまざまな話題に付いていけるくらいのアンテナを貼っておくと、そこから興味を惹く特定の分野に出会えるかもしれません。人と人との出会いにも役立ちますね。フリーランスの場合は特に大切な能力だと思います。

まとめ

・文章力は中程度で問題なし
→ 学者や小説家のような高度な語彙力は必要ない

・感性豊かで表現好き
 → 物事を俯瞰する力、それを分かりやすく表現する言葉のセンス

・調査で手を抜かない
 → 下調べ大好き(または大得意)!事実を積み上げて整理できる人

・世の中の流れを把握できる
 → 特定分野だけで勝負できるのは一部。浅く広くのアンテナを貼れる人

以上、皆さんの参考になれば幸いです。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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