友情パワーでワンパン決着!映画 HUNTER×HUNTER 緋色の幻影〈ファントム・ルージュ〉の感想【ネタバレあり】

公開日:2013/01/27 更新日:2018/04/21

30超えたオッサンが結構楽しみにしていた劇場版HUNTERXHUNTERを早速鑑賞。
すると予想を裏切り期待も裏切るシラケた内容だったので酷評したいと思います。
以下、ネタバレを激しく含むので閲覧要注意。

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メインテーマは「友達」

冒頭で可愛い2頭身キャラで描かれたゴンら主要メンバーが物語の前置きを説明。
ここでゴンがやたらに「友達」という言葉を強調するので違和感を覚えました。

「友達」は今作の重要なテーマで、そのほとんどはキルアに背負わされていました。
本編を読んでいる人ならご存知の通り、キルアはイルミの針でマインド・コントロールされています。

「友達はいらない」
「作ってもどうせ裏切られる」
「お前は友達をいつか殺したくなるだけ」等々。

そしてこのマインド・コントロールが、今作でキルアを苦しめ続けます。

物語の要所要所でキルアの葛藤が描かれていますが、これ、原作にもあったので、わざわざ映画でリプレイする必要はまったくないと思いますがいかがか。
読者層と客層はほぼ被っているでしょうに。

それに、キルアは蟻編でイルミからの呪縛を見事に打ち破っています。
克服する結果が本編で描かれているのに、貴重な劇場版で何度もこのネタをゴリ押ししてくる意味が分かりません(てっきり映画でのオリジナルストーリーで、キルアが針を抜くのかと思ったら、最後は友情パワーで克服しやがった)。

ウボォーギンの復活に観客が沸く

物語が展開していくなかで唯一自分が前のめりになったのは、ウボォーギンが登場したところです。
何でウボォーが生きてんの?
これって旅団編とグリードアイランド編の間くらいの話しじゃないの?!
と、瞬間いろいろ考えました。これが死者を人形として復活させ操るオモカゲの能力だったのですね。

そして人形ウボォーにゴンキル為す術なし!
それも当然で、時系列的には二人ともひよっこ中のひよっ子。
この映画がイマイチ納得できないのは、ゴンやキルアが戦闘力的にはほぼ無力であるにもかかわらず、強敵をやっつけてしまうところかもしれません。
例の黒ゴンさんならもう一撃なのに。

このウボォー人形はノブナガが華麗にやっつけて終了。
勢い止まらず陰獣&パクノダ人形も瞬殺!(マチの助けありだけど)。
今回、旅団のなかではとにかくノブナガが光過ぎていました。
というより(本物は)ノブナガしかほぼ登場しないのだけれど。

ところで、オモカゲが創り出す人形の戦闘力は相当に低いと推察できます。
ラストバトルでヒソカが容易に3人の旅団を倒したところを見ても、実力は本物の半分にも満たないのでしょうか。
ともかく、ノブナガのお陰でピンチを逃れたゴンキルでしたが、キルアは相変わらず自分の心と戦いまくりで……あー、だからその描写ホントいいよ。

この後、乗り込んだオモカゲの屋敷でイルミ人形にこてんぱんにやられた挙句、ゴンを置いて逃走したキルアは列車に身投げして自殺を図ろうとするという体たらくです。
少年漫画の友情パワーでタイミングよくゴンが助けに入り、なぜかクラピカとレオリオも登場するのは、まあ目をつむりますが、HUNTERXHUNTERはスクリーンの中でも原作よりでクールであってくれると嬉しいです。

目を失って弱り切ったクラピカは、それほど活躍シーンがなかったように思いました。
むしろ本物よりも遥かに弱いはずのパイロ人形に苦戦する意味がよく分からない。
念使いでもないだろうに(これは自分の味方が間違ってるのかも?)。

レオリオに至っては最後の最後まで無力中の無力で、ただナイフを振り回してはぶっ飛ばされる役回りでした。まあ、彼の役割は戦闘ではないからそれでも良いですかね。

今回の不満:友情パワーでの戦闘力補強がヒドすぎる

私的に最も突っ込んだのはこのラストバトルです。
ちょっと自分の理解度も足りないせいかもしれませんが。

一つは、先程も挙げた、パイロ相手にクラピカ・レオリオ組がやたら苦戦するところ
最後はクラピカが情を捨て木刀で突き倒して勝利しますが、イマイチ納得できません。

次に、イルミ人形に手も足も出なかったゴンキルが、友情・努力・勝利パワーを発動した瞬間、ボディストレート一発で勝利するところ
そりゃないよ・・・。あと念の駆け引きとかクソもない。

イルミ人形も、原作でハッキリ能力が描かれていない以上、大した攻撃をせず、ほとんど体術で戦う男と化しています。
これは団長も同じで、能力を見せたのは『インドアフィッシュ』のみ。
後は毒入りナイフでひたすら威嚇。そしてあっけなくヒソカに一蹴。

ヒソカの「魂がないとこんなもんか」というセリフに納得するしかありませんでした。

特典のNo.0巻で明かされた衝撃のネタバレ

さて、長々と文句をタレていくとキリがないのでこのヘンにしようと思います。
最後に、特典で配られたNo.0巻に載っていた、冨樫義博への衝撃インタビュー。

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Q:今後、クラピカは、幻影旅団はどうなるのでしょうか?

A:全員 死にます。
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ちょ、すげえ気になるんですけど!!
ハンターファンはやめれそうにありません。

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コウカ(kouka)
ライター、カメライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。瞬発力だけで生きている。

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