未経験のライター志望者が採用面接で気を付けたいポイント

公開日:2014/07/25 更新日:2020/07/14

ライター未経験者が面接を受けるとき、どのようにアピールすれば採用担当者の心に響くのでしょうか。

会社によって求める人材も違えば面接官の性格もそれぞれなので、明確な答えはありませんが、私が考えるポイントは次のとおりです。

1.「文章で食べていきたい」想いとその覚悟を伝える

どうしてライターになりたいと思ったのか、その動機は必ず質問されるでしょう。このとき、「以前から興味があり」とか「クリエイティブな仕事に憧れておりまして」とか、ふわっとした返答をするのは危険です

気持ちは分かりますが、大前提のことすぎて、「そりゃそうだろう」と面接官の心の中で突っ込まれるのがオチです。 採用担当者が聞きたいのは具体的なエピソードです。ライターという職業を選ぼうと思ったきっかけ、その想い、そのために現在進行形で行っている努力を、飾らない言葉で聞いてみたいんです

演技する必要はありません。書くという仕事を通して何を実現したいのか、その熱意とフレッシュさが担当者の琴線に触れるのだと私は思います。

2.作品はなくても文章に対するこだわりは持つ

未経験ですから、作品と呼べるものはなくて当たり前です。雇用側も未経験を雇う以上即戦力は求めてないので、まっさらなキャンパスと思われるくらいが丁度いいかもしれません。

とはいえ、伸びしろだけで正社員に採用してくれるほど甘いものではないので、文章に対するこだわりや考察は持っておくようにしましょう。私は以前「どんな表現の文章が書きたい?」と聞かれて頭が真っ白になった苦い思い出があります。だからと言って評論家のように饒舌に語ると鬱陶しがられる恐れもありますが……。

専門学校やアルバイトなどで書いたものがある場合は、履歴書にも記載しているでしょうから、積極的に見せるといいでしょう。私はデザイン学校に通っていたので、「デザインもコピーも両方できます!」というアピールの仕方をしていました。今から考えると、デザインの方は足を引っ張っていただけですが(^_^;)

なお、ブログなど自分のサイトを運営している人は、そのURLを履歴書に書いておくのも良いですが、これといったコンセプトのない日記ブログなど、あなたを知る人でないと楽しめないような内容なら見せない方がマシです。評価につながらないどころか、マイナスの印象を与えてしまう可能性があります。

3.募集内容に合致する人物像になりきる

経験者はどうしても職歴を見られるため、場合によっては何をアピールしても「前職とウチとじゃ全然違いますよ?」などと、まるでこちらにキャリアプランの芯がないような返しをされることがあります(返答次第でいくらでも挽回できるのですが)。

その点、未経験者は良い意味でも悪い意味でも引きずっているものがないので、「あなた色に染まります」感が出しやすいんですね。多少マッチングしない求人でも、私は経験を積むという意味で積極的にアタックすべきという考えです。長期的に見ると良くないこともありますが、本当に満足できる会社を一つひとつ当たっているうち、気づいたら半年経っていたなんて話はザラにあります。

もちろんブラック臭の強い求人は絶対に避けてくださいね。ただ、そんな会社でも面接だけは受けてみるくらいの、フットワークの軽さは身につけておくべきだと思います。そして面接の場では、自分がその会社の「求める人材像」であることを全力でアピールしましょう。

■出張取材ばかりだけど体力的に可能?

本心→枕が変わると眠れないんですけど…
面接→アクティブに動くのが性に合っています!

■正直残業も多いけど大丈夫?

本心→定時で帰りたいに決まってるでしょ。
面接→体力には自信があります!

■幅広い情報を扱うのは得意?

本心→一つのことを突き詰めて書く方が得意…
面接→好奇心旺盛ですから!

ちょっと陳腐な例しか出てきませんが、ともかく、未経験という名の挑戦者らしく、消極的になってはいけません。その会社でライターとして成長したいこと、その結果、会社にも利益をもたらせることを積極的に伝えてください。

まとめ

未経験者がアピールできる素材は、フレッシュさと、覚悟を感じさせる熱意です。クリエイティブ業界に限らないと思いますが、前述したように、ライターやデザイナーは下手に経験があるばかりに煙たがられることもあります。

未経験だからと臆さず、ここで挙げた3つのポイントを意識し、思い切りぶつかってみてください。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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