「正しくはシミュレーション」など細かい指摘をくらう前にチェックしておきたい用字用語集

「100回のシュミレーションより1回の実戦です!」

『ワンダ 金の微糖』のTVCMで、織田裕二さん演じる若手社員が、山崎努さん演じる役員に自分の信念をアピールするセリフ。しかしすかさず、「正しくはシミュレーション」と細かいところを突っ込まれます。

職業柄、脊髄反射してしまいましたが、こういうネタがオチに使われるほどに、皆さん表記ルールに関心を持っているのでしょうか。

 

シミュレーション(○)とシュミレーション(×)に代表される表記ルールで、「どっちだったっけ?」と迷ったときに役立つのが用字用語集です。出版社に勤めていたときは、朝日新聞の用字用語集に改良を加えた社内ルールに従っていましたが、現在の職場にはそんなものがないので、僕は共同通信社の『記者ハンドブック』を自分ルールとして適用しています。

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たとえば、こんなルールが決められています。

■カタカナ英語の表記規則

  • コンピューター(○)コンピュータ(×)
  • サーバー(○)サーバ(×)
  • エンターテインメント(○)エンターテイメント(×)

■漢字と平仮名の使い分け

「とも」

  • 行動を共にする、自他共に認める、共食い、共働き
  • 〜するとともに

■数字の書き方

数量や順序などを示す場合は原則洋数字、慣用句や、特定の事物・概念などを表す場合は漢数字を用いる。

  • 10月5日午後14時ごろ
  • 第二の人生
  • 非核三原則、日本三景

■登録商標の言い換え

  • チキンラーメン→即席ラーメン
  • パンパース→紙おむつ
  • サランラップ→ラップ

登録商標の言い換えはともかく、他は別にどっちでもいいんじゃね?と思うものも多いのですが、1つの文書のなかで表記揺れがゴロゴロあっても読みにくいため、ライターでなくとも文章を書く機会が多い人には役立つ本だと思います。

ライターとして活動する人は、掲載されるメディアにもよりますが、ある程度の共通した表記ルールは知っておいた方がいいでしょう。ランサーズなどで比較的経験の浅い(と思われる)ライターさんの原稿をチェックしていると、必ずと言っていいほど表記ルールに違和感を感じます。接続詞などにもやたら漢字を使いたがるとか(例:「更に」「即ち」「及び」「且つ」)。

もちろん、用字用語はあくまで目安なので、「ルールの共有がないところで書いてきたんだな〜」と思うだけなのですが、そういう印象を与えるのも、なんだか損だと思うんですよね。

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さいごに

用字用語は、誤解なく・読みやすく伝えるためにあるものですから、適度に参考にするといいと思います。でも、まあ、主題がぶれず、読み手を意識した構成ができていれば、ちょっとやそっと表記がおかしかったり、統一ができていなかったりしても構わないというのが持論です。

なお、紹介したように、僕は新聞記者用の用字用語集を使っていますが、公用文作成用や、一般書用などもあり、興味のある人は一読するといいでしょう。

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コウカ(kouka)
ライター、カメライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。瞬発力だけで生きている。

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