「けがをしますと病院に収容されるまで約2時間かかります」
こう言われるとなんだか構えてしまいます。
読み手にリスクを連想させる
スピードを出し過ぎることは違反であり、交通事故を誘発し、そして死亡事故に至る。このロジックは誰の頭の中にもあるものです。それを、
「死亡事故多発」
と、リスクの着地点を「死ぬ」という結果にいきなり降ろすのではなく、
「助からないかもしれない」
と負の可能性を匂わせながら、死または大惨事に至るまでの過程を想像させるところがポイント。
残念な話ですが、私たちは「交通事故」「死亡事故」という言葉を聞きなれ過ぎてしまっています。コピーで伝えたいコンセプトは「事故をなくすために安全運転しよう」なのですが、これをそのまま表現に使うとたいてい失敗します。心に響かないからです。
私たちはさまざまな選択をして生きています。自分の身に危険が及ぶ可能性があるとき、直接的な結果論で「危ない」とか「死ぬぞ」と一方通行で伝えられるよりも、回避の可能性も匂わす『もし・たら・れば』で現状を知らされた方が、選択として捉えることができるのです。
たとえばスキー場などで、
『この先キケン!入るな!!』
よりも
『入って迷っても誰も助けに行きません』
等と書いてあった方が怖くありませんか?
と、講釈をたれてみましたが、冒頭の画像はただ単にありのままの事実を伝えただけの可能性大。西多摩ってそんなに田舎なんでしょうか。よく分かってなくてすいません。
目のつけどころが面白いな(笑)
でっしょー
「約2時間」ってだいぶ遠いですね。。。
コピーかぁ。勉強になります。
文章って面白い。