先日行われた第37回全日本空手道選手権大会(極真・松井派)。優勝したのはなんと、後輩の内田義晃選手。
仰天しました。ウエイト制じゃない「全日本」です。まあウエイト制でも凄いことなんですが、全日本となると重みが違います。
内田選手は私が高校2年生の時に入門し、当時まだ小学5・6年生。熱心で礼儀正しく、頭もいいできた少年でした。
少年が化けはじめたのはいつ頃くらいからだっでしょうか。少なくとも、高校1年生の時点で既に一般部の手には負えない脅威となっていました。恵まれた体格と、諸先輩方から受け継いだテクニックを独自に進化させ、常勝を重ねていく。
それを見て、僕はこう言いました。
「お前は絶対チャンピオンになれる!!」
決して、大物ぶった発言を躊躇なく口走ったわけじゃありません。本当にそう思ったんです。だから、事情により極真会館を退会する際、僕は自分のレガース(買い立て&サイズが合わない)を内田選手に譲り、以前の発言にさらにこう付け加えました。
「君は必ず全日本チャンピオンになるだろう」
「その時のインタビューでは」
「『先輩(ぼく)に貰ったレガースのおかげで強くなれたんです!』と言え」
心優しい彼は、笑いながら
「押忍」
と言ってくれました。
……内田君。先輩との約束を覚えているかい?格通、ワールドカラテ、買う準備はできてるよ。