芹沢多摩雄が滝谷源治を凌駕している!クローズZEROのネタバレ感想

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2007年/日本 上映時間128分
監督:三池崇史
脚本:武藤将吾
原作:高橋ヒロシ
出演:小栗旬、山田孝之、やべきょうすけ、黒木メイサ ほか

偏差値最低、品性最悪の不良学生が集まる鈴蘭高校では、多数の派閥が覇権をめぐって勢力争いを繰り広げていた。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)率いる“芹沢軍団”だった。そこへ、鈴蘭制覇を本気で狙う滝谷源治(小栗旬)が転入、鈴蘭OBで早秋一家矢崎組のチンピラ片桐(やべきょうすけ)と友人になり、勢力を拡大する。

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伝説の不良漫画、待望の映画化!

舞台は『クローズ』の1年前。坊屋春道が転校してくる以前の話です。
オリジナルストーリーとして制作された最大の理由は、

 

「一体ダレに坊屋春道を演じることができるのか?」

 

この難題が解決できなかったからだそうです。原作の高橋ヒロシ先生が再三に渡り映画化を拒否してきたのも、自分の作品を惨めな映像の犠牲者にしたくなかったからなんですね。……まあ確かに、たとえばVシネ版『今日から俺は!!』の三橋貴志なんかは相当ヒドイかったもんな……。

 

漫画は小説と違い既にビジュアルとなって表現されているので、映像化には原作ファンの“イメージのアンマッチ”をかなりの高得点でパスしなければなりません。これで一段も二段もハードルが上がります。さらに、コマ割りの空間やセリフの間などは、読者がそれぞれのスピードで読めるよう構築されています。

つまり映像化するということは、その個人差のある「間」を監督の主観で動かしてしまうというわけです。漫画を映像化する最大の難しさとは、この点にあると考えてられています。

“百獣の王”芹沢多摩雄が渋すぎる件

長々と講釈をたれてしまいまたが、感想は、

オリジナルストーリー、熱いじゃねーか。

です。原作の世界観がそのまんまスクリーンの中で描写されると、こんなにも迫力があるんですね。リンダマンをはじめ、坂東ヒデトや海老中トリオなど原作に出てくるキャラも登場しますが)、先ほど挙げた難題の一つである“イメージのアンマッチ”は軽くパスしていると思いました。演じているワルメンの役者さんは皆普通にカッコイイので、女性からの支持も得られるのでは。

桐島ヒロミ役の大東俊介さんが出てきた瞬間、館内では黄色い歓声が上がりました
桐島ヒロミ役の大東俊介さんが出てきた瞬間、館内では黄色い歓声が上がりました

 

個人的には、“百獣の王”芹沢多摩雄の存在感にしびれまくりでした。

serizawa

 

演じた山田孝之さんはケンカをしたことないらしいですが、芹沢は本当に化けもんみたいに強く見えて、鈴蘭の頭!みたいな風格が漂っていました。正直、滝谷源治の方が強いという設定に納得できない。

ところで、芹沢多摩雄は新選組からのチョイスですよね。

・芹沢=芹沢鴨(新選組筆頭局長)
・多摩雄=多摩(東京。新選組主要幹部の故郷)

このネーミングがさらに熱いです。

リンダマンも不気味で素敵

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鈴蘭高校のジョーカー的存在であるリンダマンは最後に登場します。演じる深水元基さんもかなり味があって、原作初登場時の不気味な存在感を見事にまとっていました。

「鈴蘭のてっぺん」を目指す源治に対し、

 

「鈴蘭にてっぺんはない」
「あんたが芹沢を倒したように新しい奴が次から次へと出てくる」
「その相手をしているうちに」
「卒業ってことになる」

と、なんだか大人なことを言います。最強の男はこのときからすべてを悟っていたんですね。

ちなみに、芹沢とは過去に戦い圧勝している設定です。源治もまったく相手にならないようでしたし、芹沢、源治の戦闘力は春道や九頭神竜男には遠く及ばないことが推察できます。九能龍信や美藤竜也、ブルなどと同レベルくらいでしょうか。

……どーでもいいことかもしれませんが、クローズじゃ大切なことですからね。

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