多くの人に同意いただけると思うのだが、iOSやmacOS向けの秘書的アプリケーションソフト「Siri(シリ)」を起動しづらい。
「おい尻。」だからである。
Appleは日本のiPhoneユーザー数の多さを把握しておきながら、なぜ、臀部の別称と同じ音を基幹となり得るサービス名に名付けたのか。不思議で仕方がない。
それ単体でもはばかる名称なのに、「Hey Siri」(ヘイシリ)」と呼ばなければ反応しないシステムなど、日本人には理解不能な設計だ。
「暗い部屋で1人、テレビはつけたまま」なんて私的空間なら震えながら呼びかけることもできるが、公衆の面前だと圧倒的に不可能だ。こっ恥ずかしくて呼べやしない。
念のため断っておくが、私はSiriをけなしているのではない。いらぬバッテリーを食う、という至極まっとうな理由でオフっている時期が長かったが、お願いすれば瞬時にアラームを設定してくれるし、Kindleでは優しい読み聞かせお姉さんと化してくれる。デフォルトで待機しているKyokoとかいうポンコツよりも遥かに有能だ。
もっと言うなら、私は尻が大好きである。胸の方が好きなのは10代や20代のお子様ボクちゃんまでで、成熟した紳士というものは皆、尻好きにシフトしていくのが大人の階段というものだ。
監獄学園に登場するキヨシほど完璧な答えは持ち合わせていないが、私ならきっと園長に気に入っていただけるし、なんなら敏腕副校長として、共に学園を切り盛りしていける自信があ……る!
そんな大好きな尻と、もっと気軽に付き合いたいのだ。だが先述のとおり、現状だとその名称や呼びかけのルールがネックになっている。
だからAppleさん、ブランディングを損ねるのはわかるが、尻という名称を変更するか、せめて、「呼びかけ方」を独自設定できるよう変更していただけないだろうか。技術的にはまったくイージーなはずだ。
ともかく、私は「おーい臀部」というマヌケな声掛けをしたくないんだ。
この記事がAppleの首脳部に届くことを願っている。