前作の「バイオハザード2 アポカリプス」が非常に私好みだったので楽しみにしていましたが……。
2007年/アメリカ 上映時間94分
監督:ラッセル・マルケイ
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン
T-ウィルスが全世界へ蔓延した後、世界は膨大な数のアンデッドで埋め尽くされていた。独り旅を続けながら各地を転々としていたアリスはカルロスのほか、生き残った人達を統率するクレア・レッドフィールドとの合流に成功する。最後の希望の地を求めて、アリスたちはアラスカへ向かうことにしたが…。
ジル姉さん降板、クレア・レッドフィールド登場
タイトル通りなんです。面白いとか、面白くないとか、そんなことは二の次にして語りたいのは、
なぜジル・バレンタインがいないのか?
原作ファンの心を虜にしたシエンナ・ギロリー演じるジルが出てこない理由を作中で明確にして欲しかった・・・。どう考えても不自然すぎるでしょう。
代わり、という訳ではありませんが、ゲームからのヒロインとしてはクレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)が登場しています。実は私はゲームをプレイしたことがないのですが、クレアってあんなキャラクターなんでしょうか。もっと、お兄ちゃん(クリス)っ子の頼りない子、みたいなイメージだったのが、しっかりと自立した責任感の強い女性でした。
ジルと同様、“強くてカッコイイもう一人のヒロイン”としてのキャラは立っていると思います。
負けん気がとんでもなく強いジル・バレンタインとは相性が悪そうな気もします。彼女はアポカリプスを観る限り、団体行動も苦手そうですからね。組織の規律も重んじなさそう。
サイコキネシスを操る無敵レベルのアリスさん
さて、ジルの話はこれくらいにして本編で最も印象に残ったことをひとつ。今作、アリスはその超人的身体能力を開花させるに飽きたらず、なんとサイコキネシスを操るまでに至ります。燃え盛る火炎でゾンビカラスを焼きつくし、衝撃波で強敵を吹き飛ばす。スーパー・アンデッドなんて物の数ではありません。
これを観て思い出したのが、『13日の金曜日PART7』に登場した超能力少女ティナです。あのジェイソンが小娘相手に最後まで手も足も出なかった、ホラー映画としてどうなのこれ?という異例の作品。
ホラー・アクションにこういう要素を持ってくると、「アンデット」が持つ根源的な恐怖がバカらしく思えてしまいます。その意味ではガッカリするし、笑えるといえば笑える。
いずれにしろ、前作、前々作と比べると残念感は否めない。それにゲームの主要キャラであるカルロスを、あんな戦力にならない男のせいで死なせて欲しくなかった。
次作に期待します!
3件のコメント
コメントはできません。