昨年からたびたび発覚しているソウルでの地面陥没問題ですが、先日2月20日にも再び発生したようです。場所はソウル中心部の龍山(ヨンサン)駅近辺。バス停留所から降りた男女2人が歩いていると、突如プラモデルで工作されたかのような地面が割れ、その穴に吸い込まれていきます。
旧正月の連休中だというのに、なんて容赦のない罰ゲームなんでしょう。幸い、穴の深さが3メートル程度と浅かったため、この2人は軽傷で済んだそうですが、これがもっと深く、さらに複数人が落下していたらと思うと恐ろしすぎます。専門家の調査によれば、現場近くのマンション建設の突貫工事のせいで、地下の土砂が流れでて空洞ができてしまったのだとか。
日本なら絶対に安全……などとは言いませんが、個人的にはいかにも韓国!的な事件だと思っています。スピード重視でその場限りの対応をしているから、後でしっぺ返しを喰うんですよね。しかもそれを受けるのは罪のない人たち。
この事件で、建築を専攻している韓国人の友人B君が以前こんなことを言っていたのを思い出しました。
B「日本と韓国が同時期に同規模のビルを作ったことがあるんですが」
「韓国のほうが何日も早く完成しました」
僕「へ~でもその代わり突貫工事なんでしょ?」
B「いえ、精度も韓国が勝ってるんです!」
僕「……………」
B君がとてもキラキラした目で語りかけてくるので特に否定はしませんでしたが、
そんなわけねーだろ
と思ったのは言うまでもありません。
話を戻しまして、このような陥没案件は、確認しているだけでも7年間で150件以上あるとか。なんの変哲もない道に罰ゲームが仕掛けられてる(人災なので)と考えると、呑気に道も歩けません。
夏の台湾ではGを踏みつぶさないように下を向いて歩いていたように、韓国では落とし穴を回避するために足元を見て歩こうかな・・・。本気でそんな気持ちになります。