【ネタバレあり】大人の力でフルボッコ!映画 告白の感想

公開日:2010/07/20 更新日:2021/10/22

教科書や参考書だけで得た拙い「知識」のみ。「歪」「未熟」と言い換えてもいいでしょう。これが、犯人である中学生の修哉。

対するは、経験に基づく総合的洞察力としての「知恵」。これが、リベンジャーである教師の森口。結果は、

大人のチカラ思い知ったか中坊ゴルァァァ!!でした。

kouhaku

2010年/日本 上映時間106分
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃 ほか

とある中学校の担任・森口悠子の娘が何者かに殺された。森口は生徒たちに向かってこう話す。「娘はこのクラスの生徒の誰かに殺されたのです」。静まり返る教室内。この衝撃的な告白から森口の復讐がはじまる。

愛には愛をの復讐劇

くだらない理由で殺人を企てた修哉。そのターゲットとなったのは、最も弱く、罪の無い森口の愛娘でした。少年法という、被害者から見ればバカげたセーフティネットがある以上、修哉を痛めつける方法はただ一つ、

愛には愛を

です。

当初は修哉の命を奪うのが目的でしたが、感情が欠落している修哉にとって、自分の命など取るに足らないもの。修哉の生きる糧とは、幼少の頃に彼を捨てた母なのです。

“人間は愛に生かされている”という持論に立てば、彼のチカラの源は母です。森口にとっては、それが娘だった訳ですが。

その最愛を、修哉自身の手で失わせる。

これが、森口、いや森口大先生の描いたシナリオです。

修哉のキーワードは、『バチン』。彼曰く、「大切なものが無くなる瞬間に聞こえる音」らしいです。ですが、自身が設計した爆弾で母を爆死させてしまい、それを観察していた森口大先生には、

「確かに聞こえたわ」
「バチンじゃなくて」
どっか~んだったけど」

と笑われてしまいます。
いやあ、先生もお人が悪い!

森口は修哉に更生を望んでいる?

復讐のすべてを成功させた後、森口大先生は修哉の髪を掴んでこう言います。

「ここからアナタの更正の道が始まるの」
「な~んてね」

観る人によってさまざまな解釈があるようですが、私はただ単純に、

「テメーに更正なんか望んでねーよ」
「一生苦しめこのバ~カ」

と言っているようにしか聞こえませんでした。ホントは爆破していないという意見も多いようですが、やっぱりそうと思えないなあ・・・。というより、爆破しておいて欲しいです。

とりあえず、原作も読まなければいけませんね。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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2件のコメント

  1. 小説読みました☆めっちゃ続きが気になってあっという間に読破しました。いじゅうくんも読んだっていうてたよ☆映画はどんな描写になってるかめっちゃ気になります!

  2. マジで! やっぱ面白いんだな、よし読もう。ハウルも読まないと。
    映画、はやく行かないとそろそろ終わるかも。

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