パクリデザインで話題になった三重県・伊賀市の夏祭りポスター。
左が元ネタ。第一次世界大戦時に徴兵募集の用途で使われたポスターです。こうして並べると清々しいほどパクリ倒していますね。
以下に記事の一部を引用します。
<夏祭りポスター>
米の募兵用ポスターにうり二つ 三重・伊賀市認める
三重県伊賀市で8月に開催された「2008市民夏のにぎわいフェスタ」のポスターが、第一次世界大戦時、米国で募兵用に使われたポスターに酷似していたことが分かった。10日の定例市議会で議員が質問。市側は指摘を認め、「二度とこのようなことがないようにしたい」と答弁した。
元とみられる米国のポスターは、星柄のシルクハットをかぶった初老の男性が正面を指さし、「I WANT YOU FOR U・S・ARMY」と軍隊への参加を呼びかけている。一方、フェスタの構図は同一と思われる人物が祭りへの参加を呼びかけ、衣装だけが洋服から浴衣に変わっている。
フェスタは、市や上野商工会議所でつくる実施委員会の主催。商議所によると、ポスターは実施委にも入っている印刷業者がデザインし、実施委には、市から130万円の補助金が支払われた。
メンバーには市商工観光課の職員も入っていたが、異論は出なかったという。ポスター1000枚、ほぼ同じデザインのチラシが3万8000枚作製された。
商議所に市民から指摘があり、業者に確認したところ、「別のイベントで似た図柄のポスターを見て、インパクトがあったので引用した。浅はかだった」と話したという。
パクリは日常茶飯事
デザインの世界でパクリはよくあることです。友人のグラフィックデザイナーも、「デザインなんてパクリパクられの世界ですよ」なんてよく話していました。
実際、彼の作ったものを見るとドン引きするくらいパクっていたので、それはそれで問題ですが、元ネタがあって、クライアントの要望や修正を入れているうちに違うものに出来上がったら、それはOKかなと思います。
ただし、パクったことについては、どこかで罪の意識を感じるべきというのが僕の主張。参考程度に留め、後はプロなのだから自分の力で別物に昇華させるべきでしょう。
でないと、この件のように一生ものの汚点になります。