防犯カメラと立ちションおじさんの勝負にならない戦い

公開日:2020/01/14

突然だが、近所のTというおっちゃんが高確率で立ちションをするので呆れている。

男が立ちションをするのは世界各地にある小便小僧の歴史と照らし合わせても奥が深いし、屋外放尿という観点で言えば、女性だって江戸後期くらいまではその辺の道端でしていたようだ(姥ざかり花の旅笠 小田宅子の「東路日記」/ 田辺聖子)。

なので目くじら立てることのほどでもないのだが、一応はれっきとした軽犯罪法違反だということは認識しておきたい。あと自分から言っておいてなんだけど今は江戸時代じゃない。

軽犯罪法の『第一条 左の各号の一に該当する者は、これを拘留又は科料に処する』という項目には、

街路又は公園その他公衆の集合する場所で、たんつばを吐き、又は大小便をし、若しくはこれをさせた者

https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=323AC0000000039

と明言してあり、これに値すると『1日以上30日未満の拘留または1,000円以上1万円未満の科料』が科されるのだ。

もちろん、のっぴきならない状況もあるので、人目につかないよう配慮しながら行えば口頭注意くらいで済むのが一般的だが、Tさんにおいては次元が異なる。

自宅のすぐ側の、他人宅の電柱にするのだ。

 

コイツは幼少期からここで用を足すよう叩き込まれてきたのだろうか。もしくは、自宅では奥さん娘さんから「お父さん座ってして!」と強要され、昭和の男たるもの座りションなどするものかという反骨精神が誤った方向に突き出てしまったのか、とにかく、先述のように軽犯罪法に触れるので、僕はたまらず注意したことがある。

 

 

ところが、間もなくして、おっちゃんTのしょんべん粗相は呆気なく封じられることになる。防犯カメラの設置である。

しょんべん被害を防ぐためにかどうかはわからないが、そのお宅が防犯カメラを設置して以来、おっちゃんは電柱に表れなくなった。理由は明らかに壁に「目」が光っているからであろう。(同時に僕の「目」はスルーされていたこともわかった)

※画像はイメージです

「目」といえば、イングランドのニューカッスル大学で行われた有名な実験を思い出す。大学の共有キッチンに誰でも利用できるコーヒーポットを設置し、利用する際は『正直箱』というボックスに決められた代金を払ってもらう。10週の実験期間の内、最初の5週間はポットの上に花の写真を、残りの5週は目の写真を貼り、支払率の差を量るというものだ。

結果、目の写真の支払率は3倍も上がったという。そこに人がいようがいまいが、「ただ見られている」という事実が人の振る舞いに影響を与えることが証明されたわけだ。失礼ながらマナーがよいイメージのない中国人でさえ、顔認証を搭載した防犯カメラの活躍が功を奏しているらしい。

監視カメラと顔認証で中国人のマナーが「劇的向上

自身も、立ちションおやじTを通してそれを実感してからは、トラブル防止のために日常生活にも防犯カメラを取り入れられないか考えることがある。車にドライブレコーダーはもはや必須だと思っているが、徒歩での通勤や通学時にも、スマホアプリなどを活用して対応できないものか。

しかしそうなると「24時間身の回りを記録している」近寄りがたい奴と化し、理不尽な暴力を働かれることは減るが、好意や親切を得られることも減りそう(笑)。

結局、何事もバランスということになるが、最低限の自己防衛は必要だと思う。防犯カメラの設置から検討するのはその第一歩かもしれない。

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コウカ(kouka)
カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。瞬発力だけで生きている。

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