漫画ライター

もはや教祖の域か。『映画 山田孝之3D』のネタバレ感想+舞台挨拶のメモ

   

当然のごとく『山田孝之のカンヌ映画祭』のDVDを購入した僕ですが、

ななな、なんと!! 特典にあった『映画 山田孝之3D』 の舞台挨拶招待券が当たりました。

「絶対行く」とかほざいてしまった手前、自宅(京都)から新宿まで往復約2万8,000円かけて観に行って来ましたよ。

正直、映画への期待値は低かったのですが、生で山田孝之や山下監督を見られるのですから、その拝観料みたいなもんでしょう。

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カメラ目線でインタビューに答える山田孝之。マジでひたすらそれだけの内容

西暦/日本 
上映時間77分
監督:松江哲明、山下敦弘
出演:山田孝之、芦田愛菜

俳優・山田孝之がカンヌ国際映画祭での受賞を目指す姿を描いた異色のドキュメンタリードラマ「山田孝之のカンヌ映画祭」から生まれた3D映画。幼少期から初恋、芝居や家族、死生観に至るまで、山田孝之の過去と現在、そして未来を、イリュージョンのような言葉と映像で表現。摩訶不思議な「山田孝之ワールド」を3Dで体感できる。「山田孝之のカンヌ映画祭」の松江哲明監督と山下敦弘監督が引き続きメガホンを取り、カンヌ国際映画祭での受賞という目標を継続。ドラマの最終話では、本作が実際にカンヌ国際映画祭に正式応募される様子が放送された。ドラマにも出演した芦田愛菜が友情出演。

開始早々、登場するのは、友情出演の芦田愛菜。いや、芦田さん。

「穢の森は頓挫しちゃったけど、どうしても山田さんと山下監督のタッグで映画を作ってもらいたかった」等、作品が出来上がるまでの経緯を説明してくれます。

「…それでは、楽しんでご覧ください〜」

みたいなセリフが上手く出てこず、NGになり、「ごめんなさい〜」と笑顔で謝る芦田さん。会場にいる大人全員が思ったはず。クッソかわいい。

芦田さんの紹介を受けてスクリーンの真ん中に映し出される山田孝之。常にカメラ目線で、インタビューアーである山下監督の質問に答えていきます。

山下:好きな胸のサイズは?

山田:Bカップ(理想はCだが物足りなさを楽しみたいため

山下:好みの女優は?

山田:長澤まさみ(即答、会場ウケる)

山下:今、映画化したい原作はある?

山田:漫☆画太郎先生のボクシング漫画(漫画と実写のショートコントが流れる)

山下:映画『凶悪』ではどういう役作りをしたのか?

山田:自分が一番怖く映らないとダメだと思った(主人公が乱れていく様子に注意した)

……と、こんなふうに、山田孝之という一人の人間を掘り下げるための質問が淡々とされていく展開。冒頭のようなしょーもない質問(褒め言葉)もあれば、幼少時代のトラウマをこじ開けるようなねちっこい質問もあり、聞き応えはあるのですが、朝早い新幹線だったせいもあって眠気が……。山田孝之の心象をビジュアル化したという3D描写も眠気を加速させました。

幸い、77分間すべてが独白形式ではなく、ドラマの最終話で放送された鹿児島帰郷編の続きのようなものも流れます。個人的に嬉しかったのは、山田孝之がよく遊んでいたというお気に入りの場所が紹介されるシーン。これは、前作『山田孝之の東京都北区赤羽』の第2話で清野とおるにも語っている場所で、「ここだったのか!」という感動でした。

……しかし、ずれてくる3Dメガネをくいっと上げ直すたびに冷静になる自分がいます。

 

うん、この映画は面白くはない。

 

だけど山田孝之を見ているのは楽しい。山下監督は声の出演だけでも嬉しい。

そうか、彼らはもう、桜玉吉のような、僕のなかではどんな状態になっても応援したい存在にまでなってしまったのかもしれない。

山下:もし俳優になってなかったら何をやってたと思う?

山田:宗教家(人を納得させてしまう何かを持っている、と言われたことがある)

僕はすっかり山田孝之教に入信してしまったようです。

舞台挨拶のメモ

幸運にも前のほうの席だったおかげで、山田孝之、山下監督、芦田愛菜、松江監督の4名がハッキリ見えました。

なんかよく分からんツイートをしていますが、山田孝之カッコええ!!よりも、芦田さん超ちっさい!!!という印象のほうがデカかった。12歳の少女なので当たり前なんですけど。

簡単な自己紹介のあと、司会のアナウンサーが視聴者から寄せられた質問を振っていきます。隣の男性が一生懸命、メモを取っていたので、自分も負けじとノートを出しました。

以下、メモと記憶からざっくりと内容を書き起こします(実際の話口調で書いていますが、あくまで記憶を頼りに書いたものです)。

 

■Q:『赤羽〜』から『カンヌ〜』を経て、山田孝之と過ごした日々はどうだったか?

山下:山田くんと映画を作ろうとして2回失敗しているので(笑)、ようやくけじめをつけれたな、という思いです。

山田:公開はしたけど失敗してますよね、これ?(笑)

山下:ま、ま、まあ、そうだね。

松江:テレビ東京さんの深夜でこっそり放送していたのに、すごく皆さん話題にしてくださって。とうとうTOHOシネマズさんでやるっていうとこまできた。どうしてここまで来ちゃったのかな、というのが正直な感じです。すごい日々だったと思いますね。

山田:全国東宝系6館!というのは、すごい嬉しかったけど、バカだな〜と。昨日(公開初日)なんて1日で8回も上映したらしくて、ガラガラでしょ(笑)。

 

■Q2:長澤まさみに「LINEをやっているか?」と聞き、「やってない」と返されたときの気持ちは?

山田:そんな感想を言えと……(笑)。まあ、当然ですけど、「そんなわけないだろ!」と。しかし自分への落とし所として、「やってない人もいる」と思うことにしました。

 

■Q3:芦田さんのような大人になりたいということでしたが、近づけていると思う?

山田:合格されて、さらなる差が空いたなと。無理です(笑)。

芦田:どう反応していいのか……(笑)。

 

■Q4:村上淳と芦田さんの練習の場面で大変だったことは?

芦田:初めてのことで正解が分からなくて、頭が真っ白でやってました。そんななかで、山下監督がずっと「ズンズンチャッ」とか「ざわざわざわざわ〜♪」とかやられてて……(笑)。

山下:何かやらなきゃという思いだったけど……邪魔だったね(笑)

 

■Q5:3Dにしようと思った理由は?

松江:僕が提案しました。『実録山田』を読んで、山田くんの考えていることが面白いと思ったんですよ。で、その頭の中を3Dにして映像化したら面白いんじゃないかと思ったんです。

山下:僕も初めての経験だったし、最後の最後までどんな映像になるのか分からなかったから、大変でした。

山田:なんで3Dにする必要があったんだろ?と思いましたけど、松江さんの考えを聞いたら、なるほど、そういうことかと。

 

■Q6:山下監督の髪の毛がサラサラつやつやだけど特別な手入れをしてる?

山下:特にないです(笑)。

芦田:あのシーンはもう、忘れられなくて。笑いをこらえるのが大変でした。

 

■Q7:「なぜあの俳優は言うことを聞いてくれないのか?」という本を読んでるときは誰を思って読んでいたのか? 

山下:あれは、あそこにあったからなんとなく読んでただけですけど……まあ無意識的に山田くんのことを思っていたのかもしれない(笑)。

山田:あっちゃん(前田敦子)とはどうなんですか?

山下:あっちゃんとはもうコミュニケーション取れてると思うよ(笑)。

 

■Q8:監督目線で、山田、芦田の印象はどうだったか? 山田は社長としてどうだったか?

松江:社長としての山田くんはとても切符がいいですね。よくご飯を食べに連れていってくれるんですけど、そのたびに「もっと美味い店もありますよ」と言ってくれます。
役者さんとしては、周りの人を引き出す力があると思う。赤羽でいうと、ワニダさんとか、僕等には見せたことのない表情をするし、今回の芦田さんもそうでした。山田くんといるときの芦田さんはずっと笑っていて、楽しそうなんです。そういう才能があるのは発見でした。
芦田さんについては、常に本気ですね。第2話の映画学校でのノートを見ても分かるとおり、すごく真面目ですよね。

山下:芦田さんは、ほんとにお芝居が好きなんだな〜という印象です。
山田社長に関しては、すごく気配りができる、もてなしが上手な人だと思います。

(それを聞いて)

芦田:嬉しいです。

山田:美味しいご飯、気配りができる、切符が良い……僕は全部金なんですね(笑)。

 

■Q9:今回、映画を作ってみてどうだったか? また作ってみたいと思うか?

山田:もちろん、また挑戦したい。1回目は失敗して当然。2回目、3回目に向けて挑戦し続けていくことが大切だと思います。

 

■Q10:山田さんは山下監督へのあたりが強い気がするけど、演技ですよね?

山田:痴話喧嘩ですよ。でも今は仲直りしたんで。

山下:人は真剣になれば、ああなると思いますよ。あのときは大変でしたけど、今は大丈夫です。芦田さんがいなかったら仲直りできてなかったと思います。

 

以上、こんな感じでした。さて、この映画はカンヌ映画祭に出品されたわけですが、結果はと言うと……

まあ、そうでしょうね。しかしこういう話を生で聴けて本当に良かったと思います。

映画 山田孝之3D、最高!! みんなも劇場まで足を運んでね!

追記:

せっかく東京まで出たので、ついでに赤羽をぶらつき、軽くロケ地巡りをしてきました。

【ネタバレあり】『山田孝之の東京都北区赤羽』は「じわじわくる」小ボケの宝庫である(記事の最後)。

 - 鑑賞