【医療保険】通算支払限度日数が伸びてもあまり意味は無い

公開日:2014/08/23 更新日:2020/10/04

知人から医療保険の相談に乗って欲しいと言われたので、素人ながらいろいろ思うところを話していたのですが、質問されたなかで印象に残ったのが、タイトルの「通算支払限度日数」です。

通算支払限度日数とは、全保険期間を通して受け取れる入院給付金日数の限度を定めたもので、「730日」「1000日」「1095日」など、各社商品によってさまざまです。もちろん1日でも多い方がいいので、730日よりも1000日、1000日よりも1095日の方が優秀な商品だと言えます。

知人は、候補として選んだ医療保険2つが1000日と1095日型で、他の保障内容も比較しつつ、この差を気にしていました。3ヶ月の差は大きいんじゃないか?と。

1入院の縛りがある限り気にしなくてOK

Sapporo City General Hospital.
Sapporo City General Hospital. / MIKI Yoshihito (´・ω・)

しかしこれ、僕が勉強した限りではあまり意味がありません。730日と1095日なら1095日を選びたいですが、1000日と1095日になら「どっちでもいいんじゃないの?」というのが本音です。

答えは簡単で、「1入院の支払限度日数」、つまり、1回の入院で保障される入院給付金が60日や120日に定められている以上、1000日クラスの限度日数を使い切ることはほとんどないからです。

論より証拠ということで、単純な割り算をしてみましょう。厚生労働省の患者調査等から、入院患者の9割は60日以内に退院することが分かっているので、1入院60日タイプで計算します。

1000÷60=16.66666…

通算支払限度日数1000日は、60日間の入院を16回以上繰り返してやっと使いきれる量だということです。人生で16回の入院……。まあ、世の中何が起こるか分からないので、ないとは言いませんが、そんな低い確率まで気にしていたらきりがありません。それこそ保険まみれの生活になってしまいますよね。

まとめ

医療保険のホームページやパンフレットには、通算支払限度日数がアピールされていることがありますが、前述の理由から読み飛ばし可くらいのレベルだと考えてください。730日型でも12回とちょっとの計算になるので、個人的には十分問題ないと思います。

本当は、1入院と通算支払日の限度日数が同じであることが正しいのですが、そんな商品はほとんど見かけなくなりました。まあ、保険料も割高になるので消費者には好まれないでしょうね。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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