【プロ直伝】一眼レフ初心者でも花火を上手に撮る方法を教えてもらったので実践してみた

公開日:2015/08/05 更新日:2020/06/01

相変わらず下手の横好きで一眼レフにハマっているコウカ(@kouka17)です。

写真を教えてもらっているプロのカメラマンさんが花火を撮りに行こうと誘ってくれたので、同志数名とともに彦根の花火大会に行ってきました。

多くの人が経験あるかと思いますが、花火って携帯カメラじゃ上手に撮れない代表みたいな被写体なんですよね。目に焼き付けた画とカメラに記録したデータの美しさの乖離が半端ないのなんの。そんなもんだと諦めていたのですが、一眼レフできちんとした手順を踏めば、僕なんかでも見違えるほどキレイに撮れることが分かりました(といってもマシなのは100枚中2〜3枚でしたが)。 というわけで今回は、備忘録も兼ね、プロに教えてもらった花火撮影のテクニックを紹介したいと思います。

用意するもの

  • B撮影、M撮影が可能なカメラ
  • できるだけ広角レンズ
  • 三脚
  • レリーズ
  • 黒い紙(板)
  • マスキングテープ

ぜーんぶ受け入りですが簡単に説明していきます。

カメラ

カメラは、「B(バルブ)モード」か「M(マニュアル)モード」が可能なものを使用します。バルブ撮影とは、シャッターボタンを押し続けている間はずっと露光し続ける(シャッターが開きっぱなしになる)モードのことで、この間に動きのあった被写体を映し込むことができます。これにより、時間差で上がった複数の花火や、花火が上がるときの軌跡なども捉えることが可能なわけです。

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バルブモードが付いていないカメラはマニュアル撮影でも代用可です。機種によって違うのですが、マニュアルモードにした状態で、シャッタースピードを30秒以上に設定するとバルブモードに変わるものが多いようです。

広角レンズ

花火は広範囲に上がるのため、可能な限り広角レンズを準備しましょう。といっても、なければ標準レンズでもOKです。初心者の僕はEOS70Dのキットレンズである18-135mmで挑みました。ただし70DはAPS-Cなので、実際には×1.6倍で約28~200mmとやや狭くなります。

三脚

手振れ防止に三脚は必須。カメラの重みに耐えられる(=マッチした)もので、あまり安物でなければわりかし何でもいい気がします。ちなみに僕の三脚は7年前に5,000円ほどで購入したベルボンの超安物。意外にコスパが高いのでこれでいいかな〜なんて思っていますが、今から三脚を買う人にはオススメできません。予算がない人向け。

レリーズ

撮影中はシャッターを開きっぱなしにするため、シャッターボタンにそっと触れるだけでも手振れにつながります。レリーズってさそがしお高いんでしょう?と思いきや、純正のものでも3,000円程度。純正でなければもっと安く購入できます。

黒い紙、板

レンズが隠れる大きさの黒い紙や板を用意します。専用の道具もあるらしいですが、うちわを黒く塗ったものや、黒い折り紙を貼ったダンボールとかでも全然OK。僕はたまたま持っていたiPad miniのケースで代用しました。

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こんなもん何に使うの?という疑問ですが、これは露光を遮るために使用します。シャッターを開けっ放しにして撮影するので、露光中に花火が打ち上がらないときや、写したくない花火が上がっている間は、レンズの前を黒い紙で覆ってしまうのです。こんなテクニックがあったとは。

マスキングテープ

花火はレンズのピントをMF(マニュアルフォーカス)にして撮るのがセオリーだそう。花火が上がるであろう距離をざっくりと見定め、そこにあらかじめピントを合わせておき、撮影中にズレることのないようテープで固定しておきます。

設定

用意するものがそろったら今度はカメラの設定を行います。

  • BモードまたはMモード
  • ISO:100
  • F値:8〜16
  • ホワイトバランス:オートまたは太陽光
  • MF(マニュアルフォーカス)

撮影モード、MFについては前述のとおりなので、ここでは他の項目について触れます。

ISOは100

ISO感度は100にしておきます。夜空を明るく写したければ上げてもいいですが、それと同時に花火も明るく写ってしまいます。初心者はとりあえず100でいいと思います。

F値は8〜16

F値(絞り)は花火の種類や明るさによって変える必要があります。単発の花火だとF8~10、連発で明るくなる場合はF値を大きくするといいようです。

ホワイトバランスはオートか太陽光

花火を見たままの色で残すにはホワイトバランスの設定が超重要。これは厳密にいうと橙色の濃さを見て決定するのがベストだそうですが、はっきり言ってよく分からないので、太陽光かカメラ任せにしていいでしょう。僕はオートで撮影しました。

さあ! では同志とともにカメラをセッティングし、開始の合図を待ちます。 set

いよいよ撮影に挑戦!

開始とともに教わったことを実行……してみるもよく分からん! 基本的には、撮りたい花火が上がっている間レリーズを押していればいいだけなのですが。。。

とりあえず以下のような感じで撮れました。露光時間を誤ったもの、トリミングを失敗したもの、たまたま上手くいったもの(ほぼ無し)など合わせてアップします。

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なにこれ楽しすぎ。

今までの僕では逆立ちしたって撮れなかった画がたくさん撮れました。構図が残念なものが多いのですが、これはトリミングし直したり、コンポジット(合成)したりすればマシなものになるかも。

コンポジットってなんだか卑怯な気もしますが、星空や花火撮影では当然の基本テクニックということで、今度時間のあるときに挑戦したいと思います。

さいごに

レリーズを手に寝転びながらでもできる花火撮影にハマりそう。他の花火大会に行ける機会があれば、今度はたこ焼き&ビールでもやりながら悠然と撮影してみたいです。

追記

ちょっとは上手くなったと思います。一部ライブコンポジット使っていますが(笑)。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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