鉄道会社が企画する「おでん電車」というものがある。その名のとおり、電車の中でおでんを食すだけなのだが、プチ非現実を味わえて実に楽しかったのでレポートする。
以下、単に僕が「友人たちとワイワイした」だけの記事なのでご了承願いたい。
申し込んだのは、京阪電車が企画する「おでんde電車」。いつから始めだしたのか定かではないが、毎年、1月中旬から2月中旬まで実施している冬季限定のイベントだ。
ワクワクが止まらないラッピング列車
受付を済ませ、さあホームへ。すると、「おでんでん」「ビアでんでん」というキャラクターでラッピングされまくった列車がやって来た。
テンションが上がる。
左が「おでんでん」、右は派生キャラの「ビアでんでん」。結構かわいい。
しかし、ビールはともかく、「おでんでん」はなぜこんにゃくになったのだろうか。おでんの主役は大根だと思うのだが(異論は認めない)。
行程は、石山坂本線(石山寺~坂本比叡山口駅間)を走行。浜大津駅から乗車し、引き換えしてくるまでの1時間40分を飲んで食べて楽しむというわけだ。
おでんと弁当をアテに飲みまくる
とりあえず乾杯だ。しかしこれは乾杯用の写真。実際は、
5人のうち3人が、それぞれの事情で「飲めない」と言うのだ。いきなり4本かー。ドリンク券は1人につき2枚もらえるので、僕は1時間40分の間に6缶も飲めることになる。なにこれ楽しい。
しかし懸念材料はトイレだ。車内にトイレはなく、トイレ休憩は2回しかない。自慢じゃないが、僕は看護師の友人から「泌尿器科を受診しろ」と言われるほどトイレが近い。絶好調時はマジで5分に1回くらい行く。未だに僕より上を行く奴を見たことがない。
おでん、である。ちくわ、こんにゃく、にんじん、だいこん、そして卵や厚揚げが下段に控えていた。
この手の企画は雰囲気を楽しむものなのが通例なので、正直、味には期待はしていなかったが、美味しい。舌鼓を打つ我々。こうなると、もう一つのメニュー「おつまみ弁当」にも期待が高まる。
普通でした。
居酒屋と化す車内
電車や飛行機などでの飲食は、僕からすれば「単なる移動」を意味あるものにしてくれる最上のトッピングだ。酒も入るし、盛り上がらないはずがない。
完全に居酒屋と化す車内。持ち込みOKなので、大吟醸を持参してくるツワモノもいた。僕が乗車していた回で最も盛り上がっておられたのがこの方々である。
ところでこの電車、意外と揺れる。普通に乗っているぶんには気にならないが、飲み食いや写真撮影となると結構気になる。写真は手ブレや斜め写真を量産。乗り物酔いする人は、もしかしたら辛いかもしれない。
でも楽しい。
懸念していた頻尿は、「漏らす訳にはいかない」「今日の俺は医者も驚く稀尿」と言い聞かせていたおかげか、大丈夫そうで何より。
ビールを4缶開け、電車の揺れも手伝っていい感じに酔っ払ってきた。ここで注文ですよ。おでんといえばこれ。
熱燗である。それ単体でも十分美味いが、おでんとコラボしたときの美味さは異常だ。2枚あるドリンクチケットは2枚とも熱燗にし、「おでんでん」がラッピングされたカップはもちろんお持ち帰りした。
豪華景品が当たるかも
ここで司会の乗務員が突如「イェーーーイ!!!」みたいなノリでスクラッチくじを配りだした。ほう、そんなのもあるのか。どれどれ。
当たった。C賞なので期待はしなかったが、内心「何をくれるんだろう?」とワクワク。そして頂いたものはこれ。
マジでいらん。
マジで、いらん。
ちなみにC賞以下の人への景品は「今日の思い出」というベタっぷりだったが、楽しい雰囲気のなか美味しいお食事を頂けたので、皆「またまたあ」的なノリで温かく迎えた。楽しい。
来年も行きたい
あっという間の1時間40分。一人3,980円と絶妙な価格帯で満足したので、来年もぜひ申し込みたいと思う。
京阪電車の「おでんde電車」は2月23日(土)まで運行している。申込は事前予約。非常に人気なので興味を持たれたら早急に申し込むことをオススメする。
予約受付 | 2019/2/16まで |
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運行 | 木・金・土曜 (月・火曜の夜便は貸し切り可能) |
行程 | びわ湖浜大津駅改札口前臨時受付 昼便(土曜のみ) 11:30〜12:00 夜便 17:45〜18:15 |
メニュー | おでん おつまみ弁当 缶ビール1本 飲み物券2枚 |
https://www.keihan.co.jp/traffic/specialtrain-goods/otsu-odendedensha/