ドラマ版でガッカリさせられたので期待はしていませんでした。用事と用事の合間に少し時間があったので、韓国語のヒアリングレッスンでもするか、といったノリでチケットを購入した。
以下、ネタバレ含むので閲覧注意。
2011/韓国 上映時間118 分
監督:キム・ギュテ
出演:イ・ビョンホン、キム・テヒ、チョン・ジュノ、キム・スンウ、キム・ソヨンT.O.P from BIGBANG韓国国家安全局(NSS)の最精鋭特殊要員キム・ヒョンジュン(イ・ビョンホン)は、上司のペク・サン副局長にハンガリーでの単独任務を任せられるが、任務遂行中に銃傷を負ってしまう。ペク・サン副局長に助けを求めるが、その時ペク・サン副局長が下した決断はヒョンジュンを抹殺すること。しかもヒョンジュンの唯一無二の親友チン・サウ(チョン・ジュノ)に…その日から、何者かの陰謀により運命を翻弄され、誰のことも信用することができなくなったヒョンジュン。彼の新たな未来には更なる裏切りが待っているのだった ―(Amazonより抜粋)
場内に入ると、「客っておれ一人?」と見紛うほど空席が目立ちます。
昨日公開されたばかりなのにこの閑古鳥っぷり……。キケンだ。学生時代、映画館で劇場案内役を務めていた私の統計学によれば、そういった作品はかなりの高確率でクソだからです。
で、観た感想。
予想的中。
本編約2時間のうち、追加カットはなんと10分程度。
これって、再編集映画だったんですね。しかも、ドラマを観ていないと絶対に理解できない荒い編集っぷりに驚かされます。
まあ無理ないかもしれませんが、それって映画として成り立っているの? 映画からアイリスデビューする人もいるかもしれないのに。
さて、じらすにじらされたラスト数分。
そこで明かされたのは、ヒョンジュンを狙撃した犯人はキム・ソヌァだという真実でした。
ソヌァはさらに、実の兄(パパか)のように慕っていたはずのシブいおじ様(パク・チョリョン)まで粛正します。北朝鮮の高官であり、アイリスの一員、ヨン・ギフンが秘密裏に命を出していたのです。
……ん?
このおっさん、確かTOPに撃ち殺されましたよね?映画版でよくあるアナザーストーリーなのか、おっさんが見かけによらずタフだったのか、とにかくこの真実により、ソヌァのヒョンジュン様萌え展開はブラフだった可能性が出てきました。
そうだとすれば、ヒョンジュンの
「俺のために無理するな(キリッ)」
に代表される数々の言動ってマジ恥ずかしくね?また、ヒョンジュン様萌え展開に集中して観ていた私は一体。
まあしかし、サウのようにやむなく命令に従った可能性も多いにあり得ます。そうだとすれば、次回作にておっさんはソヌァに殺される可能性が高く、ソヌァもまた不憫な最期を遂げるでしょう。
こんな風に書くと次回作を期待しているように見えますが、そうじゃないです。
続編は観ないぞ。もう観ない!たぶん。