「-는 바람에」と「-기 때문에」。
どちらも「〜ので、〜せいで 〜ことで」と理由を説明するもので、特に疑問もなく使っていたのですが、初級者の人にふと「二つの表現はどう違うんですか?」と聞かれて混乱してしまいました。
そんなこと上級者の人に聞いてよと思いつつ、韓国ブログとしてはちょっと調べたくなったので、わかったことを記します。
※一応、韓国人にも聞いたのですが何かおかしなところがあればご指摘ください。
■例文
바람에を説明した方が早そうなのでこっちを中心に見ていきます。
(遅れてすまん 会長の演説が長引いちゃってさ)
「-는 바람에」は、話し手が予期できなかった状況や事柄を説明するときに使います。「迷惑だ、参ったよ、俺のせいじゃねーよ」といった否定的な気持ちが含まれているのが特徴ですね。
(雨が降ってきたので自転車を学校に置いてきました → 明日面倒くせーな)
こんな感じで使います。
これに対して「-기 때문에」は、ただ理由や原因を説明するに留まり、「結果としてそうなった」というニュアンスだそうです。したがって先程の例文を때문에に置き換えると
は、自転車を置いてきた理由を説明をしているだけに過ぎず、話し手の感情は薄まります。
■「-아서/어서」で置き換するとどんなニュアンス?
同じく理由・原因の説明に使える「-아서/어서」で置き換えることもできます。
때문에を使うより表現が柔らかくなりますが、때문에同様、客観的事実を述べるに留まるので、話し手の気持ちを伝えるなら바람에を使います。
■まとめ
「-는 바람에」……予期せぬ原因・理由のために起こった否定的な結果を伝える。話し手に責任はない。
「-기 때문에」……原因・理由を客観的に説明する。「-아서/어서」も同様。
というわけで、大雑把ではありますがこのように区別しておけば混乱することもないでしょう。状況によっては「??」なシーンにもたくさん遭遇すると思いますが、基本はこういうことです。