京都・鴨川の畔にそびえ立つ焼肉店。それが本日の酒場・天壇祇園本店である。
1965年に産声を上げたこの焼肉店は、自らを「名門」と称すことで、他店とはワンランク違う上質感を醸し出しているが……肉の質と価格帯はぶっちゃけ微妙な印象だ。
なので僕がチョイスすることはほぼないのだが、今回は友だちが誘ってくれたのでありがたく参加した。長く京都で暮らしているが、天壇の鴨川スカイBBQガーデンは未体験なので、少し楽しみでもあった。
鴨川スカイBBQビアガーデンは、5階屋上フロアにて2時間制で行われている。エレベーターを降りると、それっぽく装飾された入り口がお出迎え。「あ、ビアガーデンに来たんだ・・・」とテンションが上がる瞬間だ。
屋上は決して広くはないが、座席数は86席とのことだから、そこそこキャパはある。
屋根はなく、雨天時は中止。その場合は幹事に連絡がいく仕組み。
川端四条を一望できるのは良い。リッチな気分になれる。GRIIIを持ってきたので、あとで夜景を撮ろう。
ドリンクの種類はそこそこあるが、やはり一杯目は生でいきたい。
さあ、乾杯している間に主役の肉がやって来たが、この日注文してくれていた「天壇 焼肉コース」を見てちょっと驚く。
ミスジステーキ、熟成ロース、中落ちカルビ、テッチャン、アカセンマイ、粗挽きウィンナー、有頭海老、イイダコ、焼野菜、じゃがバター、ホットドッグ、おにぎり。HPには枝豆も載っていたが、ここにはなかった。
これで一人5,000円かぁ……。100分飲み放題も付くし、こんなものかもしれないが、それにしてもホットドッグって。こういうところが微妙なとこなんよなあ、天壇。
外で飲んでいると、コスパなんてどうでもよくなってきた。鴨川を眺めながら飲み食いできるのは贅沢だ。やはりというか、焼き肉は舌鼓を打つほどの味ではないが、酒はどんどこ進む。
どれくらい進んだかというと、焼けた肉をすべて撮り忘れるくらい進んだ。気づけば真っ暗である。
こういう景色が見られるし、5,000円の価値はあると思い込みたくなってきた。
久々のレーザービーム。GRIIIを持って来てよかった。
というわけで、天壇は焼肉店としてはやっぱり微妙だが、祇園本店からの鴨川夜景はちょっと贅沢な気分になれる。
量が物足りないので2次会は必須だが、3年に1度くらいならリピートしていいかもしれない。