【ネタバレあり】実はソフィーも魔法使い?! 私が大絶賛するハウルの動く城の感想

公開日:2010/07/27 更新日:2018/07/21

観終わって「?」と謎に思う点がいくつかあったのではないでしょうか。

これは宮崎駿さんがあえて原作での基本設定を曖昧にしたり、説明を省いているせいでよく分からないことになっています。

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2004年/日本 上映時間119分
監督:宮崎駿
脚本:宮崎駿
原作:ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
声の出演:倍賞千恵子、木村拓哉(SMAP)、美輪明宏 ほか

自分に自信が持てないソフィーは、ある祭りの日に「女性の心臓を食べてしまう」という噂の魔法使いハウルと出会い親しくなる。しかしそれがもとでハウルを狙う荒地の魔女に嫉妬され、老婆の姿になる呪いを書けられてしまった。元の姿に戻るため旅に出たソフィーは、荒野で不思議に動くハウルの“動く城”を見つける。

代表的なのが、ソフィーが実は魔法を使えるという設定。

彼女自身も気づいていませんが、念じたものに命を吹き込むことができるのです。ラストシーン近くでカルシファーが、

「ソフィーなら大丈夫だと思う」
「おいらに水をかけても死ななかったし」

と言っていることからも理解できると思います。

そもそも原作では、カルシファーはハウルに心臓を返せば死んでしまう設定です。彼が生き延びることができたのもソフィーの魔力のおかげなのですね。

映画での疑問を上げていけばキリがないのですが、最も気になるのはやっぱり、

ソフィーの呪いは解けたのか?

僕は解けていると解釈しています。なぜか? 理由は原作にあります。

原作では、ハウルはソフィーの魔法をちゃんと解いてあげているからです。にもかかわらず、ソフィーは老婆の姿のまま。

そこでハウルは、ソフィーが自身で老婆の姿に変化していると発言しています。映画版での冒頭、ソフィーはお出かけする前、お手製の帽子をかぶり、鏡の前でニコッと笑うシーンがあります。しかし、すぐにふくれっ面になり、帽子を深々とかぶってしまう。また、ハウルがソフィーのせいで髪の色が変色(元通り?)し、へこんでいた際、

「私なんて美しかったことなんて一度もないわ!」

と怒って泣いてしまうシーンもありますね。つまりソフィーは、

(どうせあたしは可愛くないし……)
(老婆がお似合いよ)

という強すぎる自己暗示が仇となり、せっかくのハウルの呪詛解除を無効化しているのです。だから、寝ているときや、自分の気持ちに素直でいるとき、ハウルにときめいているときなどは、美しい19歳の少女に戻ります。

「私はキレイでもないし掃除くらいしかできないけど」

と言った瞬間に老婆の姿に戻るソフィー。それを見たハウルが残念そうな表情になるシーンが印象的でした。
 
女性は気持ち次第でいくつになったって美しくいられる。
 
ということですねパヤオさん。

最後に、荒地の魔女について。

アイツはホントにボケてたのでしょうか?

サリマンのハマキを吸っているときだけ、正常に戻っていたようですが・・・。ボケていてもなお、ハナからカルシファーをロックオンし、

「きれいな火だねえ」

と言っていたのはさすが強欲な魔女です。というか、自分にとんでもない呪いをかけた奴を介護するソフィーってもう神の領域ですよね。

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コウカ(kouka)
ライター、カメライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。瞬発力だけで生きている。

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