随分前から欲しいな〜とは思いつつ、手を出さなかった魚眼レンズ。ポチらなかった理由は、
- すぐ飽きそうなこと
- 構図が決まってくること
- PROレンズは高いこと
の3点でしたが、七工匠のミラーレス用交換レンズが発売、13,000円の25mmF1.8など(価格コム)のニュースで新作が出ると知り、7.5mm F2.8が2万円程度で買えるなら失敗してもいいかという完全な沼発想で羽毛より軽くなった人差し指でポチってしまいました。
購入したのはこれ。マイクロフォーサーズ用・ブラックです。
販売元の「七工匠(7artisans)」は、中国・深センに居を構える工学メーカー。カメラ愛好者たちの要望に応じ、個性的なレンズを開発・販売している会社です。
中国と聞いた瞬間に正直ウッとなるのですが、日本の「焦点工房」が正規代理店をしているということで、ならまあ、トラブルがあっても窓口になってくれるかと安心し、秒で購入しました。でも確かハイボール7杯以上飲んでいたせいな気もします。
- 型式:75M43B / 焦点距離 : 7.5mm(35mm判換算:12mm相当)
- レンズ構成 : 9群11枚 / フォーカス:MF(マニュアルフォーカス)
- 絞り:F2.8-F22 / 最短撮影距離:0.12m / フィルター径:装着不可
- サイズ:Φ63mm×60mm 質量:約280g / 対応撮像画面サイズ:APS-Cフォーマット
ちなみに、マウントはAPS-C(EF-M,ソニーE,フジX)と、MFTです。そのほか詳細なスペックなどはこちらで確認してください。
使用感と作例
まず、AFは効きませんのですべてMFで合わせます。その際のMFアシスト(ピントリングをずらすと拡大表示される機能)も同様に効きません。
F値はレンズのリングを手動で回す仕様です。つまり撮影モードはすべてマニュアルとなります。Mモードに慣れていない人は臆するかもしれませんが、ミラーレスなら露光を随時確認できるのでまったく問題ないと思います。
MOVIX京都とその近辺
まずは映画鑑賞のついでに撮ったMOVIX京都とその近辺。だいたいF8〜11。仕上がりモードは基本濃いめ。
思っていたより悪くないというか全然いい。ピントがいくら合わせてもビタっと合わない気もするが……普通に拡大するくらいなら気にならない。
東京駅丸の内出口近辺
次、東京駅丸の内出口近辺でのベタベタ構図。
神田のワテラス
こちらは神田のワテラス。
明治大学リバティタワー内
東京都庁前
魚眼の聖地!東京都庁前。
総評
満足。
この価格帯でこれだけ撮れれば十分楽しめます。F2.8の明るさなので星撮影にも使えるところがでかい。
マイクロフォーサーズ用の魚眼レンズ(自分の場合の選択肢はほぼOLYMPUS純正)といえば、安価でなおかつ評判のボディーキャップレンズ「BCL-1580」が真っ先に浮かびますが、F8固定なのがネックでした。
その点、この七工匠のレンズは明るいし軽いし安いし、練習台としては言うことなし。魚眼にハマったらPROレンズに手を出してしまいそうな不安がありましたが、自分程度にはこれで十分です。
仕事で使うようなレンズではないので、しばらくお気に入りのオモチャとして稼働率が上がりそうです。
ちなみに…レンズキャップ超汚え問題
このレンズが届いてウキウキで開封したのもつかの間、中からくっそ汚いレンズキャップが出てきて驚きました。
あれ、俺は中古品を買ったのか?と注文書を二度見するレベル。
中国製だからこんなもんか…と思いつつ、やっぱり納得いかないので焦点工房に問い合わせ。マジで疑問だったので、「これって中古でしたっけ?」と絶妙に嫌味なメールを送りつけると、
焦点工房さん
「申し訳ありません。すぐに送り直します!」
「今他の商品を開封して、いちばんマシだったやつを見つけましたので!」
基本的に汚れているのは前提みたいです。
中国製品に慣れた人から見れば、こんなことでクレームを入れるほうがおかしいと言われるかもしれませんが、ここ日本なので、あと2万円が安いみたいな麻痺に陥ってるけど普通に高額なので、キレイなキャップを即刻送り直してもらいました。
結果的に素晴らしく対応してもらったうえ、「お詫びに…」と、マイクロフォーサーズ用のレンズの裏蓋を頂けたので、ものすごく好印象なんですけどね。
そんなわけで、明るく安価な魚眼で遊びたい人は、レッツ・プレイ・7artisans!
追記
Instagramで七工匠をタグ付けしてアップしたら公式アカウントからフォローしていただき、喜んでいたところ、なぜか3時間程度でフォロー外されました。なんでや七工匠。まあこっちもフォロバしないけどさ。