度付きのメガネをワンタッチでサングラスにできる「ジンズスイッチ[JINS Switch]」を購入した。
↓こんなやつ。サングラス部分がマグネット式で着脱可能になっている。
発売から数ヶ月経った執筆時現在も人気で品薄状態らしい。そのアイデアと利便性に魅せられた人々が高評価をつけているのだろう。自分は次の2点が想定外だったけれど。
想定外その1:鼻の付け根が意外と重い
初めは「こんなものかな〜」と思っていたが、やがて、鼻の付け根にズシリと乗しかかる重さを無視できなくなった。もちろん我慢できるレベルだが、気になりだすと止まらない。
テンプル(メガネを支えるパーツ)がないとはいえ、レンズとリムを二重重ねにしているのだから重さを感じて当然ではあるが。
試しに図ってみた。
メガネだけだと25g。これにサングラスをくっ付けると…
33g。サングラス部分は8gという計算になる。やっぱり意外とある。
サングラスは、通常のメガネよりフレームが大きかったり、ガッチリしているデザインが多く、この程度なら許容範囲なのかもしれないが、やっぱり自分はズッシリ感じてしまう。
ジンズスイッチをかけながら浜辺で居眠りなどは、僕には心地よくできないかもしれない。
想定外その2:装着しないときの収納場所に困る
レンズとリム部分しかないから薄くていい!なんて思っていたが、薄さゆえにポキっといきそうで怯えている。
ポケットはもちろん、かばんの中に簡易ケース付きで放り込んでいたとしても、他に重いものでも入っていようなら、なにかの間違いで折れないまでもひしゃげたりしそうなのだ。
メガネ本体の箱に入れておけば解決じゃん?と言われたらそうなのだが、普段メガネしている皆さんってあのケース持ち歩いてます?? 僕はかさばるので持ち歩きたくない派です。
だからこそ、スイッチできるサングラス部分の収納性に惹かれたのだが、どのみちケースを持ち歩くなら、普通のサングラス作った方が良くね?むしろデザインも豊富でそっちの方が良くね?と思ってしまった。
胸ポケットなどに入れようにも、案外長いので、かがんだときなどに落っことしそうで怖い。
想定外その3.サングラス部分が壊れたら詰むかも…
着脱可能なサングラス部分は、本体のメガネのデザインにぴったり合うように作られている。
…と、いうことは、サングラス部分を紛失したり、懸念している「2」のような状況で破損、交換が必要になったりした場合、JINSがそのデザインを引き続き製造・販売していないとただのメガネと化す。
JINSに限ったことではないだろうが、格安メガネショップは商品ラインナップの入れ替わりが激しく、一世代前のデザインなどはあっと言う前に店頭から消えることがある。
今回のような人気商品ならなおさら、売り切れ時点で販売終了。来季は異なるデザインで、となりかねない。ジンズスイッチを気に入り、長く付き合いたいなら、サングラス部分の予備を購入しておいた方がいいだろう。まあ、そんな人なかなかいないと思うけど。
カラーコントロールレンズにすれば?という代替案に対して
以上のデメリットを感じているのだが、”1本でメガメもサングラスも兼ねる”という類似コンセプト品の一つに「カラーコントロールレンズ」という商品もあり、これなら先に述べた3つの不満を解消できる。
紫外線量と温度を自動感知してレンズの色が変わるというスグレモノで、発売当時かなり話題になったアレのことだ。
しかしこれ、レンズが敏感すぎるのか、あるいは紫外線って意外にキツく降り注いでいるのか、室外にいると十中八九サングラスになってしまう誤算があった。
季節やファッションとなんの相関もなく、いつでもサングラスなカッコつけ勘違い野郎と化してしまうのはキツい。自分が嘲笑の対象にしている存在に自分自身がなってしまうため、今回のジンズスイッチに期待したわけだが…。
でも便利は便利
たとえば運転している最中に眩しくなったとして、助手席の人に、「サングラス部分付けて〜」などと簡単に頼めるとか。マグネット式で簡単にくっ付くし、ジンズスイッチを知らない人なら
「なにこれ〜便利〜」
「でしょ?」
などといった会話が楽しめる。僕は、おっさんとだったが、楽しんだ。かわいい女性とだったら上記のデメリットも忘れて絶賛レビューになっていたかもしれない。