教科書や参考書だけで得た拙い「知識」のみ。「歪」「未熟」と言い換えてもいいでしょう。これが、犯人である中学生の修哉。
対するは、経験に基づく総合的洞察力としての「知恵」。これが、リベンジャーである教師の森口。結果は、
大人のチカラ思い知ったか中坊ゴルァァァ!!でした。
2010年/日本 上映時間106分
監督:中島哲也
脚本:中島哲也
出演:松たか子、岡田将生、木村佳乃 ほか
とある中学校の担任・森口悠子の娘が何者かに殺された。森口は生徒たちに向かってこう話す。「娘はこのクラスの生徒の誰かに殺されたのです」。静まり返る教室内。この衝撃的な告白から森口の復讐がはじまる。
愛には愛をの復讐劇
くだらない理由で殺人を企てた修哉。そのターゲットとなったのは、最も弱く、罪の無い森口の愛娘でした。少年法という、被害者から見ればバカげたセーフティネットがある以上、修哉を痛めつける方法はただ一つ、
愛には愛を
です。
当初は修哉の命を奪うのが目的でしたが、感情が欠落している修哉にとって、自分の命など取るに足らないもの。修哉の生きる糧とは、幼少の頃に彼を捨てた母なのです。
“人間は愛に生かされている”という持論に立てば、彼のチカラの源は母です。森口にとっては、それが娘だった訳ですが。
その最愛を、修哉自身の手で失わせる。
これが、森口、いや森口大先生の描いたシナリオです。
修哉のキーワードは、『バチン』。彼曰く、「大切なものが無くなる瞬間に聞こえる音」らしいです。ですが、自身が設計した爆弾で母を爆死させてしまい、それを観察していた森口大先生には、
「確かに聞こえたわ」
「バチンじゃなくて」
「どっか~んだったけど」
と笑われてしまいます。
いやあ、先生もお人が悪い!
森口は修哉に更生を望んでいる?
復讐のすべてを成功させた後、森口大先生は修哉の髪を掴んでこう言います。
「ここからアナタの更正の道が始まるの」
「な~んてね」
観る人によってさまざまな解釈があるようですが、私はただ単純に、
「テメーに更正なんか望んでねーよ」
「一生苦しめこのバ~カ」
と言っているようにしか聞こえませんでした。ホントは爆破していないという意見も多いようですが、やっぱりそうと思えないなあ・・・。というより、爆破しておいて欲しいです。
とりあえず、原作も読まなければいけませんね。
小説読みました☆めっちゃ続きが気になってあっという間に読破しました。いじゅうくんも読んだっていうてたよ☆映画はどんな描写になってるかめっちゃ気になります!
マジで! やっぱ面白いんだな、よし読もう。ハウルも読まないと。
映画、はやく行かないとそろそろ終わるかも。