RX100 M3、X100Fを経てたどり着いた「GR III」という平凡な結論

公開日:2019/05/10 更新日:2020/05/01

暇を見つけてはリコーのGR IIIに関する情報を読み漁っていた平成最後の一ヶ月。物欲のケモノが勝手にAmazonを開いてポチるのを促してきたり、僕の手を引いてヨドバシカメラに向かったりと、四六時中、誘惑を受けた。それでも購入に至らなかった理由は一つ。

僕にはX100Fという最高の相棒がいたから。

最強のサブカメラ・X100F

富士フィルムのX100Fは、それまで所有していたソニーのRX100 M3をドナドナして乗り換えた高級コンデジだ。RX100 M3は完成度の高いカメラだと思うが、画質に満足できないシーンもあり、フジへの憧れも手伝って勢いで下取りに出した経緯がある。

期待どおり、そして評判どおり、富士フィルムのフラッグシップ機と同じ絵が撮れる「コンデジのふりをしたスゴイ奴」の満足度は高かった。フジのお家芸であるフィルムシミュレーションも楽しいし、奥が深い。35mmという扱いやすい画角に、クロップしても画質が落ちないテクノロジーにも恐れ入った。

しかしながら、デカい、重い。

余談だが京都ヨドバシにいるキャラの濃いフジのお姉さん好き

そんなことは買う前からわかっていた。わかっていたが、使い続けていると、サッと出してパッと撮る、という使い方こそコンデジの良さであるとじわじわ再認識した。それは、カメラを趣味としていない仲間たちと過ごす時間でより思い知らされた。アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーを覗いてじっくり撮る、なんて暇を許してくれないのだ。

X100Fの購入記事で僕は、「コンデジ的な撮り方はiPhoneに譲る」と書いたが、前言撤回。「iPhoneはカメラを忘れたときの最終手段」とさせていただく。この画質で小さいは正義、軽いは正義ですわ。ちなみに可愛いも正義。これ万古の真理。

ビジュアルで言うと、X100Fは眺めながら酒を飲めるぐらいイケメンなので、手元に残すという手もあった。クルマなんかでもそうだが、ビジュアルのお気に入り度はすべてに優先するほど大切な要素だと思っている。

X100FとGR IIIはライバル機として比較されることが多いが、個人的には撮り方のスタイルが全然違うため競合しない(=X100Fをコンデジと見なさない)、と考えることもできた。お金さえあれば。

……すまないX100F。新たなオーナーさんに可愛がってもらってくれ。

やはり機動力バツグン。GR IIIは最強のスナップシューター

というわけで、機動力は良かったが写りに満足できなかったRX100M3、写りは最強だが機動力に難ありだったX100Fを経て、どちらの要望も満たすGRIIIを購入。令和元年だった。

買いたてホヤホヤということもあり、今のところ満足しているが、過去の相棒と比べてざっくり思うところは下記。

RX100 M3と比べて

(◯)APS-Cセンサーはさすが。高感度も有利
(◯)右手だけでほぼすべての操作が可能 
(◯)比較にならないほど寄れる(マクロモードあり)
(◯)ズームはないが35mm、50mmにクロップ可(Raw対応)
(△)大きさ・軽さはRX100 M3に軍配。ただしほぼ互角と言っていい
(△)28mm単焦点という撮影テクニックが要求される画角
(△)内蔵フラッシュがない。この点、 RX100 M3はそれ一台で完成されたカメラ
(△)ファインダーがない。上記に同じ。
(△)固定式モニター(重要視しないが)

X100Fと比べて

(◯)圧倒的身軽さ
(◯)右手だけでほぼすべての操作が可能 
(◯)X100Fよりも寄れる(マクロモード+クロップでさらに寄れる)
(◯)クロップ時でもRaw対応(画質は落ちるがSNSに載せる程度なら問題なし)
(◯)手ぶれ補正あり
(◯)電源オンから撮影までがスピーディ(レンズキャップなしが大きい)
(△)内蔵フラッシュがない
(△)ファインダーがない
(×)色味の綺麗さ、豊富さは惨敗
(×)10万超えとは思えない作り込みの甘さ
(×)見た目が地味

平凡な結論

こうして振り返ると、RX100 M3はともかく、X100Fには未練タラタラなのがよくわかる(笑)。繰り返しになるが、X100Fとは撮り方のスタンスが異なるカメラだと思っているので、 比較対象になるのはXF10のほうではないか。そもそもランクの違うXF10には酷かもしれないが。

X100FとGRIIIの比較で悩んでいる人は少なくないと思うが、両方買えば幸せになれると思います。

物欲のケモノにいざなわれ、さあポチろう!GR III!←Amazonレビューの評価は意外に高くないけど

追記

中古を含め安くなったGR IIという選択肢もあると思うが、IIIと比べるとスペックの差が目立つため、少々高くてもIIIのほうをおすすめしたい。

スポンサーリンク

コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

《関連記事》

1件のコメント

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください