今から書く話は、僕が定期的に見る夢の話だ。
で、みんな経験があると思うが、人の夢の話ほどつまらないものはないので、読んでいただけるならその心積もりで読んでほしい。
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僕は転職活動中の身で、面接を受けている。
社長や社員一同と居酒屋で飲みながら話すという面接で、かなりくだけた雰囲気だ。
その場で、僕は社長からとっても気に入られる。
他の社員さんからの印象もよい。専門分野についてスラスラ答える僕を見て、
「コウカさんすごいっすね~」
「もう私、なに言ってるかわかんないもんw」
「即戦力だ」
みたいな感じで盛り上がってくれている。
ひじょうに感触がよく、もはや内定を取ったようなもんなのだが、油断はできない。
しかし、気になることがある。
社風が体育会系すぎるのだ。
バカのように騒ぎ、飲み、喰らい、結果トイレに駆け込みリバースする者も少なくない。
アラサー・アラフォーが何やってんだと呆れるが、なによりも社長がそれをよしとしている風土が、僕には合わないかもしれない。
(ここに受かったとして、やっていけるんだろうか……)
(内定出ても断ろうかな)
(でも給料は上がるし、倒産の心配もなさそうだしな)
なーんて思っていると宴もたけなわ。
「二次会は○○川(←うろ覚え)のほとりで飲むぞ!」
と部長クラスの人間が言う。
「コウカ君も行くよね?」
内心は行きたくないが、断ると内定に影響しそうなので、できるかぎりの笑顔で「行きます!」という。
○○川まではタクシーで向かうというが、僕は自転車で来ていたので、自転車で追いかけます、と伝える(飲酒運転だけど)。
「じゃあ、先に行って待ってるね」と社長。
しかし不思議なことに、僕はその集合場所まで絶対にたどりつけない。
まず、停めておいたはずの自転車が見つからない。
自転車を探しているうちに、わけのわからない通りに出る。
知っているはずの京都の地形が、パラレルワールドに迷い込んだかのように、似て非なるものに変形しているのだ。
オロオロしている間に1時間は経過する。
(ああ、今頃みなさんにはバックレたと思われているんだろうなあ)
(タクシーで行くことにすればよかった)
(そういえば、前も俺は道に迷って、この会社の二次会に行けなかったんだよな)
(タクシーで行くって言ってたら、今度こそたどりつけたんだろうか)
………。
なんて考えていたら目が覚める。
誰か夢占いしてください。