ちょっと、みっともない怪我をしてしまいました。
その昔、正道会館の創始者・石井和義氏は、なにかのビデオでこう語っていました。
「柔軟体操をしないと後ろ回し蹴りを打てない人は、使わないほうがいいですよ」
「僕らはいつでもどこでも、後ろ回し蹴り」
また、漫画『グラップラー刃牙』に登場する渋川剛気(モデル:塩田剛三)は、試合前にウォーミングアップする愚地独歩(モデル:大山倍達)に対し、
「所詮はスポーツマンじゃのう!」
と格下扱いしていました。
そう、真の格闘家・武道家に柔軟体操など必要ないのです。
戦いとは、闘争とは、こちらの都合などお構いなしにやってくるもの。 いつ・なんどきでもフルパワーで動ける体作りこそ肝要なのです。
僕は昔から本番に強いタイプで、運動会では本番に限って1位を取ったり、空手の試合では2~3日前に覚えた技をスイスイ出せたりしていました。
決して強いほうではありませんが、この点については天賦の才があると、20年以上も思っていたのです。が、取るに足らぬ錯覚だったようですw
そういえば、松葉杖やギプスなどに頼らず足を引きずって歩いていると、事情を知らない人からは完全に「障害者」として見られることがよくわかりました。
最もそれを感じさせてくれたのは、いつもの帰り道でたむろしているガールズバーの客引き。
左足が完全にクラッシュしたので足を引きずって歩いていると、周囲から「足の障害を持っている人」と見られていたのがよくわかる。忌避、凝視、哀れみの目。会話が弾んでいたガールズバーのキャッチたちが、僕が目の前を通ると決まりが悪そうに黙り込んだのには驚いた。いや声かけろよ!かけてくれよ!
— コウカ@カメライター・漫画原作者(書籍発売) (@kouka17) 2018年11月15日
いつもはウザいくらい声をかけてくるのに、「健常者ではないっぽい僕」を見つけるとだんまり。気遣いかのか差別なのか、なんだか考えさせられた瞬間でした。
「お兄さんガールズバーどうですか?」
何も言われないと門前払いを食らったようでさみしい。