準備運動などせずともフルパワーを出せるのが武術家である

公開日:2018/11/20 更新日:2021/10/22

ちょっと、みっともない怪我をしてしまいました。

その昔、正道会館の創始者・石井和義氏は、なにかのビデオでこう語っていました。

「柔軟体操をしないと後ろ回し蹴りを打てない人は、使わないほうがいいですよ」
「僕らはいつでもどこでも、後ろ回し蹴り」

また、漫画『グラップラー刃牙』に登場する渋川剛気(モデル:塩田剛三)は、試合前にウォーミングアップする愚地独歩(モデル:大山倍達)に対し、

「所詮はスポーツマンじゃのう!」

と格下扱いしていました。

そう、真の格闘家・武道家に柔軟体操など必要ないのです。

戦いとは、闘争とは、こちらの都合などお構いなしにやってくるもの。 いつ・なんどきでもフルパワーで動ける体作りこそ肝要なのです。

僕は昔から本番に強いタイプで、運動会では本番に限って1位を取ったり、空手の試合では2~3日前に覚えた技をスイスイ出せたりしていました。

決して強いほうではありませんが、この点については天賦の才があると、20年以上も思っていたのです。が、取るに足らぬ錯覚だったようですw

そういえば、松葉杖やギプスなどに頼らず足を引きずって歩いていると、事情を知らない人からは完全に「障害者」として見られることがよくわかりました。

最もそれを感じさせてくれたのは、いつもの帰り道でたむろしているガールズバーの客引き。

いつもはウザいくらい声をかけてくるのに、「健常者ではないっぽい僕」を見つけるとだんまり。気遣いかのか差別なのか、なんだか考えさせられた瞬間でした。

「お兄さんガールズバーどうですか?」

何も言われないと門前払いを食らったようでさみしい。

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コウカ(kouka)
ライター事務所「k-note」代表。カメライター、フォトライター、漫画原作者。写真と落書き漫画を交えて文章を書くのが好き。詳細プロフィールはこちら、仕事の実績確認・ご依頼はこちらからどうぞ。

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