書きたいテーマが複数に渡る方から、ブログの運営方法についての質問を受けることがあります。そのうちの一つが、タイトルの「ブログを複数に分けて運営するか、一つに集中させるか」、両者のメリット・デメリットを教えてほしいというお願い。
結論から言うと「臨機応変に使い分ける」が正解だとは思うのですが、「そりゃそうやろw」という回答の仕方だと思うので、もう少し具体的に述べます。
以下、 ブログを複数に分ける=テーマを絞って書く(特化型ブログを運営する)という前提で書きます。
ブログを複数に分けて運営するメリット・デメリット
■メリット
- テーマを絞ることで専門性が出る
- 収益化がしやすくなる
- リスク分散ができる
特化型ブログですから、そのテーマ全般に関心のあるユーザーの回遊率や滞在時間のアップに期待ができます。結果、収益化にもつながりやすくなるでしょう。
特化型だからといってSEOに強いかどうかは別ですが、回遊率等の改善は上位表示に有利に働くはずです。
また、検索アルゴリズムのコアアップデートにより、悪いことをしていないのにGoogleから一晩でゴミ扱いされる現在、複数サイトを持つということはリスク回避にも役立ちます。円だけでなく外貨も持っておく、みたいな感じです。
■デメリット
- パワーが分散する
- 更新頻度が減る恐れ
- 管理に手間がかかる
複数のブログ運営って思ったより大変というか、面倒くさくて、相当のモチベーションがないと更新がおろそかになりがちなんですよね。
そうなると、ほったらかし感が出て、訪問者から「最新情報に期待できないブログ」だと見なされる恐れがあります。せっかく興味を持って訪れてくれたのに、また見に来ようと思ってもらえないのは非常にもったいない。
ブログを一つに集中させて運営するメリット・デメリット
■メリット
- パワー集中
- 管理が楽
- 特定のテーマでモチベーションが落ちてもごまかしやすい
- ブランディングの掛け合わせ
パワーを注ぐ対象が一つしかないことは、モチベーションの持続や愛着の発生につながります。
また、たとえ特定のテーマでの更新が滞っても、ブログ自体の更新をサボっていなければ「今はそのテーマがお休みしているだけ」というふうにも見えます。つまりサボっているのが目立ちにくい。複数ブログ運営の項目で前述したデメリットをかき消してくれるわけです。
最後に挙げた、ブランディングの掛け合わせとは、「複数のことにアンテナを貼っている人」にも見えるということ。それぞれのテーマに一定の質が伴っていれば、特化型以上の強みになると僕は考えています。
めちゃくちゃすごい例で言えばホリエモンみたいな人ですね。要はブログ主の言動全般を好きになってもらえる可能性があるということです。
とはいえ、あまりにテーマが散らかっていると薄くなるので、「1本、芯の通った何か」があるのが理想でしょう。それによりテーマの掛け合わせがしやすく、専門性だけで勝負する特化型とは違う戦い方ができます。
■デメリット
- リスク分散ができない
- 内容によっては散らかって見える(何に力を入れているブログ主なのかよくわからない)
テーマの統一性については述べたとおり。リスク分散については、「飛んじゃったらしゃーない」と割り切るしかないですね。
複数ブログを始めるのに適したテーマ選び
冒頭で述べたように、結論としては「臨機応変に使い分ける」なのですが、じゃあ、どういうふうに使い分ければいいのか?
何度も複数ブログを運営しては面倒くさくなって301リダイレクトでメインブログに合体!!を繰り返してきた僕の考えは、
- 自分のブランドにはしたくないけど、書かずにはいられないテーマ
- 自分のブランドにはしたくないけど、マネタイズできそうなテーマ
これに限ります。
たとえば、僕は以前、韓国系のテーマは別のブログに分離していたのですが、それは在日韓国人に対する差別や誹謗中傷を恐れており、コウカというライターと韓国を掛け合わせたくありませんでした。今ではそれも含めて自分の看板にしたいと思うようになりましたが。
また、コンプレックス系のテーマも扱いにくいかもしれません。こういうのは、裏アカのようにひっそりこっそりと運営している人も少なくないようです。ブログ主に自分以外の人格を付与してキャラクター化するなど、別の楽しみ方もできると思います。
さいごに
基本的な姿勢として、僕は一つのブログに集中型を推します。理由は、自分を含め、上手く両立させている人をあまり見たことがないから。
しかし、しょせん個人のブログです。失敗しても301リダイレクトで結合すりゃあいいんだから、まずはやってみる!でもいいと思います。