烏丸御池に『GYOZA OHSHO』なる女性向け王将ができるというニュースを聞いたとき、僕は、日米野球で、当時西武だった清原和博が、メジャーリーガーとなって帰ってきた野茂英雄に対し、「ユニフォームが変わっても野茂は野茂」と発言していたのを思い出しました。
つまり「カッコつけてるけどお前、王将だよ?」と。有名な女性デザイナーや料理研究家がなんぼのもんか知らんけど、君という存在は、油っぽくて滑りやすい床とか、そこら中に張り倒してあるクソフォントてんこ盛りのPOPとか、調理器具が乱雑に並ぶキッチンとか、王将用語を咆哮する店員とか、真っ昼間からビールセットで一杯やってる油オヤジとか、そういうものに生かされているんだよ、と。
そんな心境でいたので、行く前から「やっぱ女子向けとかクソだったので普通の王将で餃子食って帰ってきたwww」なんて結論ありきのレビューを考えたりしていたわけです。
しかし実際に足を運んでみると……アレですわ。己がいかにおっさんの戯れ言を振りかざしていたのかがよく分かりましたわ。それくらい、新生王将は居心地が良かった。
王将とは思えない小洒落た店内
さすがに一人で乗り込む勇気はなく、女友達2名に懇願して付いてきてもらうことに。
土曜日の19時。オープンから1ヵ月以上経っているし、王将に並ぶなんて奇特な奴はいないだろうと踏んでいたら、あらびっくり。
店内で待ってる人もめっちゃ人いる……! 結局30分ほど並んだでしょうか。長く看板を見つめていたせいか、「GYOZA」を「GINZA」に空見する症状が表れました。
入口左手にある立食席用のスタンディングテーブル。喫煙はここで可能。
日本らしさ、京都らしさを意識した設計だそうですが、この演出で食うのが王将かと思うとちぐはぐ感が拭えない。
さて、ようやく店内へ。
んー?
おー?
ほほう…
綺麗じゃないか!
たれ置きがコレですよ。細部へのこだわりを感じる。
呼び鈴もオシャレ
厨房も清潔でさわやか。衛生的で長持ちするよう、床に水を流さないドライキッチンという設計を取り入れているそう。
リラックスして食事を楽しむ女性たち。ヤニこいおっさんなど一匹たりともいません。
とりあえず限定メニューを頼む
さて、何を食うか、ですが、やはりここは烏丸御池店にしかないものを注文したい!
ということで、メニューのなかから適当に選んで注文。
すると、
爆速でいっぱいきた!
時間の経過は伝わらないと思いますが、本当に一気にテーブルが埋め尽くされました。満席なのにこのスピードは異常。
京漬物の和風炒飯。柴漬けやたくあんが細かく刻まれていて口に入れるとポリポリ鳴ります。さっぱりめで、名称のとおり上品なお味。
ご飯物をもう一つ。湯葉の天津飯。こんなん不味い訳ないし。
これは何だっけ? ザーサイ入りキャロットラペか。まさに女性向け!という感じですね。
筑前煮……ではなく、大根と鶏肉のオイスターソース煮込み。しかしこればっかりは筑前煮としか思えなかった。
豆腐と水菜、スモークサーモンの美肌サラダ、だったっけな? 美肌にはなってませんけど。
冷麺ジャージャー麺。
サワークリームと溶かしバターで食べるスープ餃子。王将でこんなオシャレな水餃子が食べられるとは。
王将といえばやっぱり焼餃子!! ということで京風和風餃子をセレクト。
撮影に協力してくれる友人たち。
美味しそうに撮れてますね。実際、美味かった。僕はサワークリームと溶かしバターを入れ忘れましたが美味かった。
白味噌のチーズだれにつけて食べる京風和風餃子。大葉の香りが効いてる。……有りだわ。
とろっとろ。従来の濃いめの天津飯とはまったく別物、あっさりでさらさらっといけます。
赤ワインで王将をやる日が来たか。ほか、日本酒、ウイスキー、スパークリングワインなどもあります。アルコールの種類が豊富になったのは素晴らしい。
女性陣はなんかお茶頼んでました。
もちろんデザートも注文。これはココナッツミルクプリン。ガチで美味かった!!
これだけ見たら完全にカフェですよね。
以上、食べられる範囲で頼んだ限定メニューでした。他のも制覇したい。
トイレのドアもオシャレ(※怪しまれても困るので女性トイレは撮影できず 笑)。
全体を通しての感想
早くて美味くてヘルシー。おまけにキレイ! 女性だけじゃなく男性でも嬉しいですよ。
餃子の王将の社長・渡辺直人氏によれば、年内にも首都圏をはじめとした都市部に同じコンセプトの店舗を増やしていく予定だとか。
いいんじゃないでしょうか。現在は、男性8割、女性2割の比率だそうですが、この王将なら女性客の比率を増やせそうです。
この乱雑さもいいけどね。
隣の隣のオヤジが酩酊気味で酒と焼餃子を注文していて、そうそう、これこれと思いました。
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