突然ですが、実は密かに心がけていることがあります。
それは、出てきた食べ物に「不味い」という言葉を口にしないこと。
「不味い」と言うと、料理してくれた人はもちろん、食材やその流通に絡んでいる人々(農家や漁師さんなども含む)すべてを否定している気分になるからです。
どんなに「不味い」料理でも、工夫すれば改善できる余地があるはずです。
だから味の指摘をするのはいい。
でも「不味い」は、そんな可能性すらもう見る価値が無い、二度と食べたくない、関わりたくない、自分にはそれくらい強くのしかかる言葉なんです。
幼少の頃、叔母さんの料理に辛辣な言葉を浴びせる旦那さんを見たせいでしょう。
叔母さんの困った、悲しそうな表情を今でも鮮明に覚えています。
ここまで読んで、私を実際に知る人は、
「いやいや」
「アンタからそれ聞いたこと何度もあるよ」
と、強く突っ込んでくるかもしれません。
ええその通り。
己を棚に上げ善人ぶった持論を展開しようが、出てしまうこともあるんです。
でも発言後に、
(ああ、また言ってしまったな)
と心のなかで少し反省しています、実は。
■今回の推奨
すべての食材と料理人に感謝し笑顔で美味しくいただく。そんな気持ちで食事をするためにも、「不味い」とは口にしない。
今後も注意していきたいと思います。